未来創造館で学生たちの研究活動 ~ 分子免疫学研究室 ~
福山大学薬学部には20研究室が置かれ(未来創造館の4階から10階に配置)、学生たちは3年次後期から各研究室に配属され、研究室教員の指導のもとに課題研究を行っています。今回は、分子免疫学研究室に配属された現4年生(写真当時は3年生)の山内敦貴君と山脇葵さんの研究内容について、今 重之教授からの報告を紹介します。
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薬学部は、1982年の開設当初より40年以上にわたり医療薬学教育を推進し、これまでに5,030名の卒業生を世に輩出してきました(2022年3月末時点)。また、薬剤師の国家試験合格率は中国四国地区で常に上位にあります(2021年度は中国四国私立大学で第1位)。
2021年には教育とともに研究活動を支える未来創造館(薬学部研究棟)が始動し、教育と研究の両輪のさらなる充実を図ってきました。
福山大学の科研費獲得額が県内私大トップ:https://www.fukuyama-u.ac.jp/pharm-posts/62428/
未来創造館、2021年4月から始動:https://www.fukuyama-u.ac.jp/news/43343/
ここで取り上げる分子免疫学研究室で研究に取り組む山内敦貴君と山脇葵さんの研究内容は、以下のとおりです。
山内君と山脇さんは、「食品機能成分による疾病予防効果及び生理活性作用の解明」の研究を行うため、現在、未来創造館7階のオープンラボにて、柴田紗知講師の指導により実験手法を学んでいます。今回は、その研究に必要なマウス組織の病理染色を学んでいる風景を見てみましょう。
1枚目の写真は、マウス肝臓をスライスしている場面です。紙のような薄さでスライスする必要がありますので、慣れが必要です。山内君が頑張っています。早くも熟練した研究者のようです。組織に穴は空いておりませんか?
2枚目の写真は、スライスした臓器を染色している風景です。この操作を行うことで、細胞の核や細胞質などが見やすくなります。後ろでは、柴田講師が心配そう?に手法を確認しています。
3枚目の写真は、染色後の肝臓を顕微鏡で確認しています。うまく染色できましたか?このままのペースで実験を進められれば、近いうちに学会発表ができそうですね。
以下は山内君、山脇さんのコメントです。
山内君:分子免疫学研究室に配属されて多くの実験手法を教わりました。柴田先生のご指導の下、食品機能成分について、のびのびと研究させていただいております。研究の楽しさを知り、将来に向けての視野も広がったと思います。これからも知見を深めていくために、授業を受けることと両立させながら頑張っていきたいと思います!
山脇さん:私は、今できることを最大限に頑張りたくて、最先端の実験に触れることのできる分子免疫学研究室を希望しました。多くの解析機器に囲まれながら、日々、新たな実験系を学ぶことができております。学会発表を目指して頑張ります。
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なお、今教授らの研究の一部については、以前の学長室ブログ『【薬学部】米国生理学会雑誌の「best of the best」論文に採択されました!』でも紹介されています。
本ブログの詳細は2022年7月1日の学長室ブログ『【薬学部】未来創造館で学生たちが課題研究を頑張っています!』をご覧ください。
薬学部SO