福山大の科研費獲得額が県内私大トップに!
大学教員にとって日頃の研究を支える重要な財源の一つが、日本学術振興会による科学研究費補助金(科研費)です。その令和3年度の配分状況が公表され研究費の獲得額において、福山大学が広島県内の私立大学で第1位という結果になりました。
日本私立大学協会が発行する『教育学術新聞』(令和4年1月26日付け)によれば、令和3年度に科研費の配分を受けた全国の私立等大学・専門職大学・大学院大学は591校です。教員が自らの研究経費として使える「直接経費」と、事務手続き費用や施設・設備の整備・維持費用など所属機関へ配分される「間接経費」とを併せた「配分経費(直接経費+間接経費)」の総額の多い順に並べた一覧表において、福山大学が第149位に位置しています。本学関係で採択された研究課題数は41件で、その配分経費の総額は5,031万円です。
福山大学の過去数年の採択件数と配分経費総額の順位は、2015年が21件で200位、2016年が25件で158位、2017年が25件で174位、2018年が27件で161位、2019年が31件で172位、2020年が34件で164位、2021年が41件で149位でした。採択件数と配分経費の順位はともに、ほぼ右肩上がりに上昇してきたことが分かります。
福山大学薬学部における、2021年度の採択課題(研究代表)は以下になります。
【基盤研究(C)】5件
☆今 重之/新たな阻害作用機序を示す次世代抗インテグリン薬の開発[教員情報]
☆竹田 修三/環境化学物質の新たな毒性指標:脂肪酸2位水酸化酵素FA2H誘導とその意義[教員情報]
☆佐藤 雄己/適正使用を志向したがん化学療法に伴う副作用に対する漢方方剤の個別化治療への展開[教員情報]
☆小川 祥二郎/LC/MS分析の利便性を大幅に向上にさせる多機能誘導体化試薬の開発と実用性評価[教員情報]
☆松岡 浩史/動脈硬化抑制に関わる核内受容体の制御ネットワークの解明と創薬応用[教員情報]
【若手研究】4件
☆白川 真/ホウ素中性子捕捉療法に用いる新規薬剤BAMPの性能評価[教員情報]
☆高山 健人/腸管免疫応答から紐解く漢方薬と腸内細菌叢のクロストーク[教員情報]
☆西山 卓志/熱エネルギーを利用した天然由来新規抗がん剤シーズの合成と探索研究[教員情報]
☆柴田 紗知/関節リウマチとそれに伴う各種臓器損傷へ作用する食品・栄養成分の探索[教員情報]
【挑戦的研究(萌芽)】1件
☆重永 章/翻訳後修飾部分に多様性を有するタンパク質ライブラリ精密構築への挑戦[教員情報]
【研究活動スタート支援】1件
☆志摩 亜季保/コレステロールを介した細胞接着の転写調節メカニズムの解明[教員情報]
福山大学薬学部の研究室は、基礎薬学分野(化学系、物理系、生物系)、衛生薬学分野、医療薬学分野、薬学臨床分野の多岐にわたる領域を専門とした20研究室からなり、学生たちは3年生後期から6年生までの期間、各研究室へ分かれて課題研究に取り組んでいます。また、6年制薬学部を卒業後は、薬剤師として医療現場で活躍するほかに、福山大学大学院の薬学研究科へ進学して研究活動を続け、更に高い専門性の修得を目指しています。
詳細は、学長室ブログ『【大学】福山大の科研費獲得額が県内私大トップに!』をご覧ください。
薬学部M