薬学部

Faculty of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

【薬学部】日本医真菌学会学術集会で優秀演題賞を受賞!

【薬学部】日本医真菌学会学術集会で優秀演題賞を受賞!

2024年11月6日~9日、木々がほんのりと色づき始めた京都で「医真菌学を編む」をテーマに第68回日本医真菌学会学術集会が開催されました。薬学部臨床薬効解析学研究室半田由佳 助教がポスター発表し、優秀演題賞を受賞しました。このことについて、半田助教からの報告です(投稿は五郎丸です)。

 


本年度の日本医真菌学会学術集会は、第8回アジア・太平洋医真菌学会学術集会と合同で国立京都国際会館において開催されました。15か国からの参加者が、領域を超え交流しました。臨床薬効解析学研究室で微生物の研究を立ち上げ4年目、下記のとおり、これまでの研究成果をポスター発表し、優秀演題賞を頂きました。60名の専門家が優秀演題賞の審査にあたられたそうです。

【発表内容】
演題名:臨床検体由来広義カンジダ菌32種74株の薬剤感受性と分子系統分類との関連
演者(所属):〇永塚由佳1,寺田成那 1,藤原京1,松本梨七1,鶴田祐大1,伴さやか2,佐藤雄己1
(1福山大学薬学部,2千葉大学真菌医学研究センター)

【研究内容】
免疫が低下した患者さんで発症する侵襲性カンジダ症は死亡率が高く、効果のある抗真菌薬を診断後早期に投与することが救命には必要不可欠です。ところが、近年は新たな菌種によるカンジダ症が増えており、どの抗真菌薬が治療に有効かが不明で、治療が難渋する例が増えています。
本研究では、抗真菌薬が効くかどうかの特徴が進化的に近縁な病原性カンジダ菌では類似することを明らかにしました。この結果を発展させることで、臨床で問題となる「どの抗真菌薬が効くかが不明な新しいカンジダ菌」も、その菌がどの分類群に含まれるかに基づき、治療効果が期待できる抗真菌薬を推定し、救命に繋げることができます。

井上薬学部長とともに大塚学長に受賞をご報告しました。

左から、井上薬学部長、大塚学長、半田助教、佐藤雄己教授、鶴田副学長

精力的に実験し成果を卒論としてまとめた6年生3名と喜びを分かち合いました。6年生は卒論発表を終え、現在は、薬剤師国家試験合格に向け、猛勉強中です。

左から、薬学部6年生の松本さん、藤原さん、寺田さん、そして半田助教

受賞にあたって
これまで研究テーマについて専門の研究者の方から厳しいご意見もありましたが、このたび優秀演題賞を頂くことができました。諸先生方からのエールと受け止め、研究の更なる発展に向けて研究室のメンバーと共に日々精進して参ります。

 

学長から一言:日本医真菌学会学術集会でのポスター発表に対して優秀演題賞を獲得した薬学部の半田由佳助教、まことにおめでとうございました。カンジダ菌に関して、これまで誰も見いだしていなかった事柄が解明されたということだけは、学長室での報告を通じて理解しました。一緒に研究に取り組んだ臨床薬効解析学研究室の学生の皆さんと受賞の喜びを噛みしめてください。

 

 

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