【薬学部】福山市民の健康まつりに参加!
令和6年度から新たに開始された福山市の健康施策「ふくやま健康プラン2024」に基づいた市民健康まつり「健康ふくやま21フェスティバル2024」が、ポートプラザ日化において10月20日(日)に開催されました。天候に恵まれたこともあり、会場には多数の来場者があり盛会になりました。このことについて、杉原教授からの報告です(投稿は五郎丸です)。
メインテーマとして“健診に行こう”が掲げられました。その背景には、広島県の健診受診率は全国的に見ると低く、さらに広島県の中でも福山市など東部地区は特に低いことから、健診の受診率の向上は大きな課題となっているからです。
福山大学からは、心理学科、健康栄養科学科、薬学科の3学科が出展しました。心理学科は臨床心理学ゼミの4年生も参加し、「心の健康のために~きょうから試せるプチ・ストレス対処法の紹介~」(山崎理央教授担当)のテーマで、日常生活の中で身近にあるストレスや簡単に試せるストレス対処法の紹介がありました。ブースを訪れた方の中には、それぞれ自分なりのストレス対処法を実践している方が多く、それをスタッフに語ってくださり、市民の皆様と楽しく交流ができました。
健康栄養科学科のテーマは「貧血測定と鉄欠乏性貧血を知って予防する」(山田直子講師担当)でゼミ生が参加協力しました。貧血の予防について啓発を行うと共に、実際に市民の皆さんを対象に貧血測定を行い、測定結果に基づいて貧血予防のための食事や栄養についてアドバイスをしました。貧血はあまり気づかないので,この度の機会が普段の食生活を意識する切っ掛けになればと思いました。ブースには子供から高齢の方まで多くの方が貧血測定に立ち寄ってくださり、アドバイスも熱心に聞いてくださいました。
薬学科は「健康簡単チェック」をテーマとして、肺年齢測定、血流・血圧測定、フレイルの簡単チェック(広島びんごフィジカルアセスメント研究会担当)を行いました。肺年齢測定では喫煙による健康被害や喫煙が主な原因となっているCOPD(慢性閉塞性肺疾患)について紹介しました。人は血管と共に老いるといわれてきたように、健康寿命のカギを握っています。血流・血圧測定を通して、家庭血圧の測定の重要性を啓発しました。フレイルも健康寿命のカギを握る重要な要因の一つであることから、アンケート調査を通して啓発活動にも取り組みました。
このフェスティバルには、本学学生もセルフメディケーションの授業の一環として参加し、ヘルスプロモーションの観点から、地域の健康づくりについて体験しました。自分の健康は自分で管理する自覚の大切さや地域全体で一人一人の健康をサポートする意義を学生達が学修する機会になりました。学生達はこのフェスティバルへの参加により地域の皆さまから貴重な体験をさせていただきました。この場をお借りして、御礼申し上げます。
健康ふくやま21フェスティバル実行委員会 委員長
薬学部 教授 杉原成美
学長から一言:福山市による市民の健康増進を目指すイベント「健康ふくやま21フェスティバル2024」では、薬学部をはじめ心理学科や健康栄養科学科など、人の心身の健康に深く関わる分野の教員と学生が協力して大活躍。地域を大切にする福山大学ならではの地域貢献を通じて、来場された市民の皆様の健康に対する意識が大いに向上したことでしょう。