薬学部
- 薬学科
Pharmaceutical Sciences
Features薬学部の特徴
地域医療の発展を
担う薬剤師養成教育
1982年の開設以来、40年以上に亘り、質の高い薬剤師養成教育を行い、これまでに5,000名を超える卒業生を世に輩出してきました。卒業生は、中国・四国・九州地方を中心に全国各地で薬剤師として活躍しています。
また、他大学に先駆けて「学内モデル薬局」を整備し、そこでの事前学習および病院・薬局実務実習を全員必修とする教育を日本で初めて取り入れました。この「福山大学方式」は、全国の薬学部の手本として高く評価されています。現在、最新の設備を備えた「医療薬学教育センター」で充実した医療薬学教育を行っています。この長年にわたり培われてきた教育環境と学修支援体制の充実により、毎年、高い薬剤師養成率となっています(2023年度薬剤師国家試験合格率は、中国四国地区私立大学の中で第1位)。さらに、本学独自の様々な奨学金制度でも、薬剤師を目指す学生を応援しています。
薬のスペシャリストを
育成する教育研究環境
福山大学薬学部は、新しい時代の研究環境の創造に取り組んでいます。2020年に竣工した「未来創造館(薬学研究棟)」では、旧来の研究室単位での研究活動から脱却し、研究室を基本的な構成単位としながらも、人も物も自由に交流・連携できる環境から新たな研究テーマが見つかっていく、そんな自由度の高い研究環境として、オープンラボの構築を行っています。
また、本学部では学生全員が18研究室のいずれかに所属し、課題研究に取り組む過程で、薬剤師に求められる論理的思考力や問題解決能力の修得とともに、生涯にわたり自らの能力を高めるために学び続ける意欲や態度などの醸成を目指しています。さらに、本学大学院の薬学研究科では、高度な知識と実務能力を身につけた薬のスペシャリストの養成を目指しています(2023年度科学研究費補助金の採択件数は、広島県内私立大学の中で第1位)。
Dean薬学部長あいさつ
薬学部長
井上 敦子 Atsuko Inoue
充実した医療薬学教育で、
未来創造人となる「信頼できる薬剤師」を養成します。
福山大学薬学部は、1982年(昭和57年)の開設より40年以上に亘り、日本で最初の「医療薬学教育の実践」を教育理念とする薬学部として、5,000名を超える数多くの薬剤師を輩出してきました。本学部の医療薬学教育システムは、「福山大学方式」として全国に先駆けて確立され、薬学教育現場や医療現場から高く評価されています。その内容は、2006年(平成18年)から始まった6年制薬学に大きく引き継がれ、次のような学習内容に発展しました。①薬学教育過程に対応した最新の設備を備えた医療薬学教育センターの設置、②「実践的薬剤師プレトレーニング実習(事前学習)」の充実化、③病院、薬局実務実習の必修科目化、 ④病院薬局実習を可能とする「全国病院、薬局薬剤部の組織化」、 ⑤薬剤師実務実習後学習の確立などです。
その上に、1年次の薬学入門などにPBLチュートリアル教育を取入れ、能動的学習能力の養成に力を入れるとともに、2年次には保育園・老人ホーム訪問プログラムを設け、医療人として備えるべき「ホスピタリティ(優しさや思いやりの心)とコミュニケーション能力」を培うためのシステムを導入しました。 2022年(令和4年)度より開始する新薬学教育モデルコアカリキュラムに沿って、優れた薬剤師となるための「本学薬学部の5つの資質」を制定し、その資質を身につけるための12の具体的な到達目標を目指して学修できるようにしました。
このような特徴ある薬学教育カリキュラムに加え、教育環境においても、「医療薬学教育センター」や薬学研究棟「未来創造館」を設置し、薬剤師実践教育、薬学研究の技術・知識の交流を促進し、総合的な薬学研究の一層推進を図っています。また、医療現場では、歴史ある本学の多くの卒業生が全国で活躍しており、卒業生も様々な講義や実習などで実体験を基にした真の医療人マインドを学生に伝えるなど、本学の臨床薬学教育をサポートしています。
以上のように、本学の充実した教育・研究環境の中で、医療人としての教養知識、技能や倫理観を持ち、自己研鑽を続けることのできる有能な薬剤師を養成します。これは福山大学の建学の精神に沿った全人教育を目指すものであり、「信頼できる薬剤師」として活躍し、次世代を創造していく未来が待っています。