【☆学長短信☆】No.111ボーっと生きてきたせいなの?
カレンダーが、今年最後の1枚の12月になりました。
今年最初の正月の学長短信No.99「2018年問題とNew Year’s resolution」で述べたように、少子超高齢化社会、人口減少社会の到来により、本学のような地方私立大学の多くは、これからますます厳しい状況に置かれます。しかもそれは一地方大学だけの問題ではなく、地方社会や日本の国全体の存続に関わる大問題です。人口の推移というのはかなり正確に未来の予測が可能であるのに、なぜ先進諸国の中でもトップを切って、ここまで事態は深刻になったのでしょうか。
「産めよ殖やせよ」の戦前から敗戦後の世の中になって、私も1960~1970年代の若い女性の一人としてごく平均的に2人の子どもを産み育てましたが、「ごく平均的に」の意識はどのようにして作られたのか、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」とチコちゃんに叱られそうですが、よく分かりません。しかし、河合雅司氏が『未来の呪縛』の中で、1945年から2015年までの出来事を、出生率の減少と人口減少に焦点を当てて列挙して解説しているのを読むと、・・・かなりの衝撃です。
今となっては、少子化と人口減少の進む中で、そしてその進行の速い地方にあって、どのような高等教育を行っていくべきなのか、どのように地方の活性化に貢献していくことが出来るのか、しっかり考え実践していくしかありません。目先のことに追われながらも、長期的展望も見失わないようにしましょう。「ボーっと生きていく」余裕がなくなってきました。
参考図書:河合雅司著『未来の呪縛』中公新書ラクレ 2018年4月刊
ところで、前回の学長短信No.110で紹介した田中秀征先生の著書『平成史への証言 政治はなぜ劣化したか』(朝日新聞出版)の表紙カバーには先生の写真が使われているのですが、本学の「爽風の庭」で10年ぐらい前に写したものだそうです。本をお持ちの方はもう一度ご覧になってください。品良くひなびた「あずまや」は、実はあの見慣れた・・・。
学生の活躍です。
(1)学友会サッカー部が、「第2回(2018年度)中国大学サッカー連盟新人戦」において優勝しました。この結果「第2回全日本大学サッカー新人戦」へ出場することが決定しました。おめでとうございます。全国大会での活躍を期待しています!
詳細は学長室ブログで。
(2)今年6月に設立された昭特科学財団が、科学技術の振興を図り、学生の研究に寄与することを目的として、第1回の研究助成の公募を「メカトロニクスに関する基礎的、試験的、もしくは実用的な研究」のテーマで募集しました。工学研究科電子・電気工学専攻 白井勇也君、工学部情報工学科 武田祐樹君の2人が採択されました。おめでとうございます。今後の研究の進展が楽しみです。
詳細は学長室ブログで。
なお、財団についてはこちら。
(3)「第2回ツネイシカップ福山市立大学英語プレゼンテーション大会」に参加した経済学部国際経済学科3年生の流尾智也君が優勝、国際経済学科1年生の山下真人君が3位になりました。おめでとうございます!
詳細は学長室ブログで。
(4)11月の学長短信でも紹介した学友会二輪部の海洋生物科学科 3年生 藤井瑠也君ですが、今度は全国大会(キャンパスオフロードミーティング2018全国大会)に出場し、90分エンデューロ 学生中級クラスで優勝しました。おめでとうございます。
教員も活躍です。
(5)建築学科の佐々木伸子准教授が、マツダ財団研究助成(青少年健全育成関係)を受けることが決定し、学長室にて助成金贈呈式が行われました。
詳細は学長室ブログで。