【☆学長短信☆】No.107大学の危機管理体制
7月中旬の西日本豪雨災害では、多くの方が亡くなられました。心よりご冥福をお祈りします。また本学の学生や教職員を含む被災者の方々には、心からお見舞い申し上げます。
特別警報が出され、「数十年に一度というこれまでに経験したことのないような大雨に見舞われ、重大な危険が差し迫った異常な状況にある」等と繰り返し気象庁より発表されましたが、その表現通りでし
た。私もこの年になるまで経験したことのない豪雨災害で、事態についての想像力が十分働きませんでした。
幸い大学キャンパスには大きな被害はありませんでしたが、異常気象の続く中、「天災は忘れた頃にくる」ということわざは死語でしょう。昨年度から進めている大学の危機管理体制の刷新を急ぐ必要があ
ります。危機は、自然災害だけでなく、キャンパス内の通常の活動の中にも、インターネット上にも、その他実に多岐にわたって存在しえます。しかも、その危機のそれぞれについて、危機の発生を未然に防ぐ対策、危機発生時の緊急対応、そして被害からの完全な回復への道筋という、時間軸に沿った危機管理体制を充実させる必要があります。
すでに学部長、センター長、委員長等、多くの教職員にご協力を依頼しています。今回の不幸な災害から、私たちは多くの事を学びました。そのことをしっかり生かすことが、私たちの努めです。全構成員
に我が事として関わっていただきたく、よろしくお願いします。
学生の活躍です。
(1)情報工学科の4年生の村上順也君が、情報処理学会第42回インターネットと運用技術研究会(IOT研究会)で発表を行い、学生奨励賞を受賞しました。おめでとうございます。
詳細は、学長室ブログで。
学生と教員が協力しての活躍です。
(2)日本スポーツ産業学会第27回大会に、経済学科3年生の坂上拓人君、河本直希君、2年生の森川貴博君が藤本倫史講師と中村和裕助教と共に参加し、5名で企画を練ったアイデアコンペ・ポスター発表が入賞しました。入賞提案は、学会機関紙『スポーツ産業学研究』に掲載されます。おめでとうございます。
詳細は、学長室ブログで。
大学の事業採択です。
(3)4度目の採択ですが、科学技術振興機構による日本・アジア青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンス」に、今年度も採択となりました。今回は、ベトナムの国立ハノイ土木大学からの大学生を工学部に迎え、スマートシステム学科が中心となってスマートシティーに関する企画を用意しています。
次の2件は男女共同参画に関係した活動です。
(4)日本学術振興会「特別研究員-RPD」の新田祥子さん(受入教員:生命工学部生物工学科 岩本博行教授)が、東京の明治記念館で開催された学振RPD研究交流会で、選ばれて秋篠宮妃紀子様(日本学術振興会の名誉特別研究員)の前で研究成果を発表しました(本学の学生も研究に参加)。
「特別研究員-RPD」事業は、子育て支援や学術研究分野における男女共同参画の観点から、優れた若手研究者が、出産・育児による研究中断後に円滑に研究現場に復帰できるように支援するものです。その事業の詳細はこちら。
https://www.jsps.go.jp/j-pd/rpd_gaiyo.html
(5)学長の私が、7月30日に、第5回広島大学女性活躍促進賞「メタセコイア賞」を受賞しました。「自ら活力向上を先導した女性」とのことです。本学における皆様のご協力に感謝します。
「メタセコイア賞」についてはこちら。