【☆学長短信☆】No.127 ティーチング・ポートフォリオ のススメ
新型コロナウイルス感染拡大が世界を翻弄しています。大学も年度末・年度初めの行事の多いときです。心して対応しましょう。
さて来年度から、全教員の方にティーチング・ポートフォリオを作成・活用していただくことになりました。今年度中に、ティーチング・ポートフォリオ用のフォルダーをoffice365に作成してくださるよう、お願いします。そしてどのように活用して、よりよい授業や学生指導等に向けて生かしていくかを各自考えていただきたいと思いますが、その参考に、下記は大塚副学長よりのメッセージです。
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ティーチング・ポートフォリオの作成と活用について
福山大学では、教育改善のための方途の一つとしてティーチング・ポートフォリオを活用することとしました。ティーチング・ポートフォリオとは、教員が自らの教育実践について省察するために記述した文章やそうした記述の裏づけとなる資料(エビデンス)から構成される教育実践・業績についての記録であり、それらを格納する場のことを指します。集積すべき資料には、授業シラバス、授業活動の記録、課題、試験、評価、学生の学修成果、学生による授業評価、他の教員による授業観察(ピア・レヴュー)、教育に関する受賞記録など、具体的に提示できる資料がすべて含まれます。
わが国では、2008年12月24日に出された中央教育審議会「学士課程教育の構築に向けて(答申)」の中で、「授業改善に向けた様々な努力や成果を適切に評価する観点から、教員が教育業績の記録を整理・活用する仕組み(いわゆるティーチング・ポートフォリオ)の導入・活用を積極的に検討する。」と記された頃から徐々に大学教育界に浸透するようになった概念です。
その後、2014年12月に中央教育審議会から出された高大接続に関する答申や2015年9月15日に出された高大接続システム改革会議の「中間まとめ」でも言及されました。近頃ではさらに、研究機能や社会貢献機能も含めて、大学教員の業績を全面的に記録として残すという意味で「アカデミック・ポートフォリオ」といった概念も使われるようになっています。
研究成果の公表はもとよりのこと、昇進や異動の際など、折りに触れての自分の研究業績をとりまとめることには慣れている大学教員も、こと教育の実績整理となると、これまで余り関心を払ったり、注力したりすることがなかったのではないでしょうか。研究成果と同じく、ティーチング・ポートフォリオは教育活動に関する優れた知識や経験の共有あるいは情報の発信のツールとしても用いることができます。自らの教育実践を振り返り、それを記述しようとする場合、どのような考えや哲学に基づいて行っているかを明らかにし、それを実際に具現化している方法、その方法を実行した結果として得られた成果、さらに、改善したい点や長期的な展望などを整理することが必要となり、多くの時間やエネルギーを要することになります。しかしながら、取り敢えずは個々人が自らの教育実践の記録を柔軟かつ随意に集積し、随時振り返るのに資するものにしたいと考えます。
本学では、何年もの間、個々の科目のシラバス(授業の基になる考え方や方針、教授方法、期待される結果について記載あり)、授業評価アンケートおよびその結果に基づく学生へのフィードバック報告、各年度の教員評価ルーブリックに盛り込まれた教育実践の記録等を積み上げてきています。それらをその時かぎりの事柄とすることなく、自らのポートフォリオに放り込むことから、まず始めてみましょう。
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本学ですぐに実施できるポートフォリオ作りの具体的な方法については、2019年11月13日の評議会において報告後、全教員にメールでも通知しました。新学期に向けて、積極的に授業改善に取り組む手段の一つとしてティーチング・ポートフォリオを活用されるようお願いします。
学生のすばらしい活躍です。
(1)1月の学長短信で、学友会サッカー部の次の学生が、【HiFA AWARDS 2020】(広島県サッカー協会年間表彰式)で表彰されたことを紹介しましたが、同じ学生が、【コメンシップ2020】(福山市サッカー協会)でも表彰されました。重ねて、おめでとうございます。
1.泉 勇也くん 経済学部経済学科3年生
2.隈元 聖くん 経済学部経済学科3年生
3.小倉 貫太くん 経済学部経済学科3年生
4.崎山 誉斗くん 経済学部経済学科3年生
5.塚本 和輝くん 経済学部経済学科3年生
6.松下 大祐くん 経済学部経済学科3年生
7.山下 翔也くん 経済学部経済学科3年生
8.原田 啓史くん 経済学部経済学科2年生
そして、的場 千尋監督も、ユニバーシアード関連での活躍等により表彰です。皆さん、おめでとうございます。
(2)薬学部3年生の道原あやなさんが、中国新聞キャンパスリポ-ター最優秀賞を受賞しました。2年連続の快挙です。2019年の掲載本数は16本と群を抜いており、かつ内容と切り口の多様性を含めての最優秀賞です。おめでとうございます。
(3)サイバー防犯ボランティアとして活動している心理学科3年生の池野美裕さんと竹原美穂さんが、この度「サイバーセキュリティ・カレッジin広島」というイベントで、広島県警察本部より感謝状を授与されました。さらに、池野さんは、このイベントで行われた感謝状の授与と来年度のボランティア委嘱の式で、183名のボランティアを代表して、決意表明をしました。素晴らしい活動と実績です。
詳細は学長室ブログで。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/31619/
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/28542/
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/28522/
(4)心理学科の学生による防犯ボランティア「PACE福山支部」の活動は2005年から始められ、途切れることなく後輩に引き継がれています。またその活動資金を得るために、「社会福祉法人広島県共同募金会(赤い羽根共同募金会)」の「社会課題解決プロジェクト」の参加団体に毎年応募し、今年も採択されました。今年の採択団体は14ですが、学生の団体は「PACE福山支部」のみです。ただいま募金活動中とのことです。がんばってください。
詳細は学長室ブログで。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/31525/
地域連携です。
(5)福山市立東村小学校は今年度をもって閉校となりますが、この度東村小学校で「感謝の会」が開かれ、山之上工学部長と香川工学部長補佐が出席。「福山大学の皆様」あての感謝状をいただかれましたので報告です。
(6)福山大学ワインプロジェクトに取り組んでいる生命工学部生物工学科は、福山商工会議所・福山市とともに「備後福山ワイン振興協議会」を組織して福山のワインの普及活動を展開しています。この活動が評価され、福山商工会議所が日本商工会議所から「きらり輝き観光振興大賞」の一つである「きらり特別賞」を受賞しました。
同窓会からです。
(7)福山大学卒業生の会である同窓会連合会から「桜50本植樹工事一式」をご寄贈いただきました。正門から工学部に向けての桜とツツジの並木の間に、桜の苗木が植えられています。ありがとうございました。大切に育てましょう。
詳細はHP「おしらせ」で。