【☆学長短信☆】No.126 ライバルとチームメイト

 昨年末には、学友会サッカー部が、2つの全国大会に出場しました。34年生が中心の全日本大学サッカー選手権大会と12年生が中心の全日本大学サッカー新人戦です。試合に向けて登録された学生は各30名。部員は全員で120名余。なかなか厳しい競争社会です。部員は互いにライバルでしょう。他方、日頃からチームの一員としての役割について繰り返し練習しているでしょうし、選ばれてチームを形成すれば、文字通り互いにチームメイトです。

 昨年日本で開催されたラグビーのワールドカップでは、日本チームはことあるごとにワンチームを強調し、昨年の新語・流行語大賞の年間大賞にも選ばれました。しかしそこに至るまでには、激しいライバル競争があったはずです。そしてライバルの存在は、良い効果をもたらすことが多いことは、経験的にも研究上でも示されています。特に、理想や進歩を最大化しようとするような動機の強い人(あるいはそのような場合)には、プラスの効果が大きいと言われています。理想的で望ましいと思われるような人物をライバルとみなして、近づきたいと努力し、競争するからです。このような場合、ライバルの存在は動機づけの役割を果たし、パーフォーマンスの向上につながるのです。しかし、損失を最小限にして義務を果たすというような意識の強い人にとっては、ライバルの存在は脅威となり引いてしまうことにつながるかもしれません。いずれにしても、チームで戦う競技では、ライバル同士がいても、チームメイトとして役割分担をして協力し合うことがとても重要です。

 容易には両立しないライバル意識とチームメイト意識をそれぞれ育みさらに調和・超克して、それぞれ力の発揮の源とするとき、チームは足し算ではなく掛け算の力を発揮するのでしょう。素人考えですが、監督の、とりわけ大学教育の一部であるサークル活動における監督の、力量の発揮のしどころでもあるのでしょうね。

 

参考文献:長峯聖人ほか『制御焦点とライバル関係との関係』教育心理学研究,201967162-174.

 

学生のすばらしい活躍です。

1)学友会サッカー部の次の学生が、【HiFA AWARDS 2020】(広島県サッカー協会年間表彰式)で表彰されました。

1.泉 勇也くん 経済学部経済学科3年生

2.隈元 聖くん 経済学部経済学科3年生

3.小倉 貫太くん 経済学部経済学科3年生 

4.崎山 誉斗くん 経済学部経済学科3年生

5.塚本 和輝くん 経済学部経済学科3年生

6.松下 大祐くん 経済学部経済学科3年生

7.山下 翔也くん 経済学部経済学科3年生

8.原田 啓史くん 経済学部経済学科2年生

そして、的場 千尋監督も、ユニバーシアード関連での活躍により表彰です。皆さん、おめでとうございます。

 さらに、上記の学生の多くが中四国大学選抜選手として、3月にあるデンソーカップチャレンジサッカー宮崎大会に出場します(上記の1,4,5,6,8の学生。バックアップメンバーとして37の学生)。がんばって!

 (2)写真関連の雑誌『日本カメラ』20201月号に、「月例コンテスト入賞作品カレンダー」が付録として付いているのですが、メディア・映像学科3年の津島良伍くんの写真が、表紙と2月の写真として使われています。さらに、朝日新聞出版発行の『アサヒカメラ』誌上コンテストの年度賞(アサヒカメラ賞)「ファーストステップの部」で3位を獲得です。すばらしい成果です。おめでとうございます。

詳細は学長室ブログで。

https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/30768/

 (3)心理学科4年生の木村兼士朗君と半山智也君が、広島県警察本部生活安全部少年対策課長より感謝状を贈られました。少年サポートルームふくやまでの非行少年の立ち直り支援の功労に対してです。おめでとうございます。

4)先月の学長短信No.125で紹介した学生の活躍(3)は、「スタートアップウイークエンド福山」をオーガナイズした3人の学生の紹介でしたが、そのうちの1人の西原明輝君(人間文化学部心理学科4年生)は、別なグループでプレイヤーとしても出場し、なんと優勝しました。他の2人も、入賞こそ逃したものの、それぞれ別のグループのプレイヤーとして参加したというのですから、そのエネルギーたるや、たいしたものです。西原君、おめでとうございます。

詳細は学長室ブログで。

https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/30599/

 https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/30467/

 

国際交流に関する良いお知らせです。

5)日本学生支援機構(JASSO)に継続申請していた双方向海外協定留学プログラム「日本とブルガリアを繋ぐ懸け橋となる双方向学生交流プログラム」が、前回に続いて採択となりました。中国四国の私立大学で採択されているのは福山大学のみで、ブルガリアの協定大学と深めてきた特色ある相互交流が評価されたものと思われます。これでまた20209月から20218月までの1年間、JASSOの支援のもとでのブルガリアへの学生派遣とブルガリアからの学生受入が実施できます。

 2020年度海外留学支援制度(協定派遣・協定受入)学生交流推進タイプ(タイプB)採択プログラム一覧(双方向協定型)

https://www.jasso.go.jp/ryugaku/tantosha/study_a/short_term_h/__icsFiles/afieldfile/2020/01/08/program_b_type_2020sohoko.pdf

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