【プレスリリース】大韓民国国立木浦(もっぽ)大学校島嶼文化研究院と島嶼研究に関する学術教育交流協定を締結
福山大学は国際的な研究連携を進めており、令和元年6月10日(月)に本学のグリーンサイエンス研究センターと大韓民国国立木浦大学校島嶼文化研究院が、島嶼研究に関する学術教育交流協定を締結しました。島国日本は数千の島を擁し、瀬戸内海には数百の島が点在します。その半分以上はしまなみに代表される瀬戸内海西部(広島県、愛媛県、山口県)に位置し、それぞれの島は産業や人口減少など固有の問題を抱えています。一方、木浦大学校が位置する韓国南西部にも多くの島が点在し、島に関する産業、文化、歴史などの研究が進んでいます。本協定により、福山大学と木浦大学校が、両研究センターを中心として今後多様な観点から島嶼研究に取り組みます。なお、本学が大韓民国の大学と協定を結ぶのは本協定が初めてです。
【木浦大学校島嶼文化研究院の概要】
木浦大学校は、大韓民国の全羅南道木浦市松林路に本拠を置く大韓民国の国立大学です。同大学は、1946年に木浦師範学校として設立され、1963年に木浦教育大学に改編されました。1978年に木浦初級大学となったあと、1979年に4年制の国立木浦大学に昇格し、1990年に総合大学である木浦大学校となり現在に至っています。木浦大学校島嶼文化研究院は、同大学に付属する附置研究施設で、韓国を代表する島嶼研究・海洋研究機関です。また、同研究院は定期的に「東アジア島嶼文化海洋フォーラム」を開催するなど、東アジア及び東南アジアにおける島嶼研究の拠点でもあります。院長は、姜鳳龍木浦大学校人文大学史学科教授が務めておられます。
【協定締結の経緯】
4月20日(土)に福山大学において、木浦大学校島嶼文化研究院から姜鳳龍院長をはじめ、4名の研究者を迎え「しまなみと多島海~島嶼研究の2国間国際シンポジウム~」と題する国際シンポジウムを開催しました。これを機に、今後とも両大学が連携して島嶼研究を行う意義が確認され、今回の協定締結となりました。
【今後想定される具体的な交流のイメージ】
この協定により、両大学で研究者間の頻繁かつ自由な往来や情報交換が容易となり、グローバルで多様な視点からしまなみ島嶼部研究が可能となります。また、木浦大学校島嶼文化研究院が中心になって開催している「東アジア島嶼文化海洋フォーラム」への参加等を通じて、東アジアや東南アジアの島嶼研究機関との研究連携も期待できます。将来は研究者だけでなく、研究を通じた学生の交流も活発になり、島嶼・沿岸地域に貢献できる科学・技術の向上と、大学ブランドの向上が見込まれます。なお、本学では現在、全学的な取組として大学ブランディング研究「瀬戸内の里山・里海学」を推進しております。今回の連携協定や2国間国際シンポジウムは、この大学ブランディング研究の一環であり、島嶼部研究に関する部分は、平成29年度に文部科学省私立大学研究ブランディング事業に採択されました。
☆本件に関するお問合せ先☆
【担当者】福山大学グリーンサイエンス研究センター センター長: 岩本 博行
【電話番号】084-936-2112(内線4675) 084-936-2023(FAX)
【E-mail】iwamoto@fukuyama-u.ac.jp