【☆学長短信☆】No.112未来創造
あけましておめでとうございます。2019年は、本学にとって重要な二つのことが、大きく進展する年になるでしょう。
その一つは、「未来創造館」の設計が終わり、いよいよ今年の4月には着工することです。2020年12月の竣工時には、1号館ピロティから続く、木陰のある散歩道風のモールの先に、11階建ての颯爽たる姿を見ることができるはずです。1~3階はラーニングコモンズなど全学共用のスペースが中心となり、4~10階は薬学部の教育研究棟です。3年生後期でゼミ配属となった学生と教員が、ここで切磋琢磨します。11階はラウンジや会議室の予定です。
未来創造館のコンセプトはCROSS。福山大学が建学の精神に基づいてこれまで積み重ねてきた全人教育の『伝統』とそれを基礎として新しい創造を目指す『未来』の交差(Cross)の場であり、Create(未来の創造)、Relax(居心地の良い空間)、Open(誰にも開かれた場所)、Share(学びを共有する)、Spread(価値が広く伝わる)の精神で、知の拠点を作りたいという願いと意志が込められています。それを現実にするのは、学生と私たち教職員であり、そこに保証人や地域の人々も巻き込んでいきましょう。
もう一つ、全学を挙げての研究プロジェクト「瀬戸内の里山・里海学」を土台にして、2017年度に文部科学省に採択された私立大学研究ブランディング事業「瀬戸内海 しまなみ沿岸生態系に眠る多面的機能の解明と産業支援・教育」が今年の4月から3年目となり、3年分の成果でもって2020年度に中間評価を受けることになります。この事業の成果は、すでに様々な形でマスコミ等に取り上げられ、大学の知名度アップに貢献していますが、2019年度は一段と研究の進展する年になるはずです。また、研究に参加する学生の成長もとても楽しみです。3月には、私立大学等の特色ある取り組み紹介とその周知という趣旨で日本私立学校振興・共済事業団によるフォーラムが開かれますが、私立大学研究ブランディング事業関係では本学のみが、講演大学として選ばれており、かなりの注目度です。大阪と東京で松浦副学長が講演予定です。
元旦を迎え、改めて、教員も職員も、それぞれしっかり自分の成すべきことを自覚し、未来の創造に向かって、周囲の人とCROSSしながら強い意志と責任感を持って進みましょう。
よろしくお願いいたします。
昨年末の教員の活躍です。
(1)情報工学科の山之上教授が、情報処理学会第11回インターネットと運用技術シンポジウム IOTS2018で、冠賞PTCジャパン賞を受賞しました。おめでとうございます。
詳細は学長室ブログで。
(2)人間文化学部心理学科及び大学院人間科学研究科は、新たに出来た国家資格「公認心理師」に対応したカリキュラムが整っていると文部科学省・厚生労働省に認められ、今年度より教育を始めています。実習・演習科目の担当者として認められたのは4名ですが、この担当者は5年間の経過措置期間中に「公認心理師」の資格試験にも合格して「公認心理師になる」必要があります。昨年の第1回目の試験で、全員合格しました。おめでとうございます。