生命工学部は福山大学に平成14年4月に開設された比較的新しい学部です。学部の名前に「生命」という文字があることからもわかるように、生命工学部が研究対象とするものは、文字通り「いのち」をもった人間を含めた陸上・海洋の動植物や微生物です。したがって、生命工学部の理念は、生命の仕組みを解明し、生物資源、環境、栄養・健康など、人類の抱える諸問題を解決する理論、技術、手法に関する教育・研究を行い、これらを通して、社会の要請に応えうる確かな能力を備えた人材の養成にあります。本学部は現在、生物工学科、海洋生物科学科、生命栄養科学科の3学科によって構成されています。生物工学科は、本学工学部に先端的、創造的な技術として発達を遂げているバイオテクノロジーを応用する学科として昭和61年にわが国ではじめて設置され、この理念に基づき、食品工学科(後に応用生物科学科に改名)、海洋生物工学科(後に海洋生物科学科に改名)が増設され、工学部から独立する形で、生命工学部が誕生しました。その後、応用生物科学科は食を通じて地域社会に暮らす人々の健康を守り、食品産業の発展にも貢献できる人材育成を目指して、平成20年から生命栄養科学科として生まれ変わりました。海洋生物科学科には福山キャンパス以外に因島にも研究棟や水族館を擁する内海生物資源研究所(マリンバイオセンター)があり、幅広く海洋生物の研究・教育が行われています。このように、生物工学科は陸上生物、海洋生物科学科は海洋生物、生命栄養科学科はヒトを対象に、生命工学部は「生命」をあらゆる角度から取り扱っています。これからも生命工学部は、ヒトと地球にやさしい社会の実現を目指して、教育・研究に邁進して参ります。今後も皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
学部・学科・大学院
学部長あいさつ
生命の本質を学び、技能を身につけて社会に羽ばたこう!
生命工学部長
山本 覚
Satoru Yamamoto