
資源利用育成実習(1)「魚類の耳石観察~魚の誕生日を調べよう~」
魚には耳石という聴覚や平衡感覚に関わる器官があり、木の年輪のような輪紋が形成されることから、魚が生まれてからの日数や年数を知ることができます。この実習では、3年生の資源利用育成コース履修者を対象として、因島キャンパス周辺の海で採集した魚(テンジクダイとスズキの稚魚)の誕生日を調べました。
まず、魚の頭部から、耳石を摘出します。耳石がどこにあるかわからない学生が続出です。
取り出したテンジクダイの耳石(扁平石)です。長さは大体4mmくらいです。
耳石をスライドガラスに載せ、レジンで固定します。
輪紋を観察しやすくするために、やすりで研磨して、耳石を薄くします。削り過ぎて耳石が無くなる学生も。
顕微鏡の画像をスマホで撮影します。
画像解析ソフトを使って、撮影した耳石の写真から輪紋数を数えます。
耳石の縁が魚を採集した日なので、逆算してこの魚(スズキの稚魚)の誕生日を推定すると、2023年1月25日であることがわかりました。魚座ではなく水瓶座でした。