【生命栄養科学科】第2回 市民フォーラムを開催!
11月25日(土)に2023年度市民フォーラム「食と健康のライフサイエンス」の第2回が開催されました。
寒い中、たくさんの地域の方にご参加いただきました。
第2回のテーマは、「運動と食事から地域住民の健康を考える」です。
福山大学の2名の講師が講演を行いました。
知的障がい者向けのスポーツ振興について
前半の講演テーマは、「知的障がい者向けのスポーツ振興について」です。
講師は、経済学部経済学科スポーツマネジメントコースの中村和裕准教授です。
ご自身が取り組まれている、スペシャルオリンピックスについてお話いただきました。
スペシャルオリンピックスは、知的障害のある人にさまざまなスポーツトレーニングとその成果の発表の場(競技会)を年間を通して提供する国際的なスポーツ組織です。
中村准教授は、2017年に柔道プログラムを立ち上げ、現在もこの取り組みを続けておられます。
このプログラムに通う知的障害を持つ生徒さんは、健常者の生徒さんと一緒に柔道を習い、同じトレーニングをおこなっているそうです。
指導をしていく中でコミュニケーションを取ることが難しい時もあるけれど、関わりながら少しずつ知っていき、心を通わせることが大切であるとお話いただきました。
また、講演の最後には、柔道プログラムに通う生徒さんから「柔道を通じて、自分の性格について見つめ直すきっかけになりました」とコメントがありました。
なかなか聞くことのできない“スペシャルオリンピックス”のとても貴重なお話でした。
中高年の健康とからだづくりのための食事と運動
後半の講演テーマは、「中高年の健康とからだづくりのための食事と運動」です。
講師は、生命工学部生命栄養科学科の山田直子講師です。
フレイルに繋がる低栄養を予防するためのポイント(食事・身体活動・社会参加)について、研究や国民健康・栄養調査などの結果を示しながら分かりやすくお話いただきました。
低栄養予防のポイントのひとつである「食事」では、必要なたんぱく質の量が摂取できる朝食の例を挙げていただきました。
たんぱく質源といえば、肉や魚、卵、豆腐などをイメージしますが、実は主食であるお米やパン、麺にも多く含まれていることに驚かれた方も多かったのではないでしょうか。
講演を聞き、参加者の皆さんは日々の生活の中での食事・運動が大事であることを再確認されていた様子でした。
無理をせず、自分の状態に合った方法で、楽しく続けることが健康維持にとって最も大切であるとお話いただきました。
2023年度市民フォーラム 修了式
市民フォーラムでは、第1回、第2回どちらも参加いただいた方へ修了証書をお渡ししています。
代表者の方に生命栄養科学科 菊田学科長より修了証書が授与されました。
栄養相談室&健康チェックコーナー:ヘモグロビン推定値の測定
講演終了後、希望者が栄養相談室とヘモグロビン推定値の測定に参加しました。
栄養相談室では、管理栄養士の資格を持つ学科教員が、食事や栄養に関する困りごと・気になることなどについて、個別に相談をお受けしています。
健康チェックコーナーでは、ヘモグロビン推定値の測定を行いました。
ヘモグロビン推定値から貧血気味であるかチェックできます。
この機器は、採血せずに指をのせるだけで簡単に測定でき、自身の状態を知ることができる優れものです。
管理栄養士とお話したり、普段あまり測ることのできないヘモグロビン値を測定して、ますます健康と栄養への関心が高まったのではないでしょうか。
最後に、食と健康のライフサイエンスへ参加してくださった皆様、ご協力いただいた関係者の皆様、ありがとうございました。
ぜひ来年度のご参加もお待ちしております!!