【生物工学科】新しいDNAシーケンサー導入
文部科学省 令和4年度私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等研究設備等整備費)に申請し、採択されたことで、福山大学 未来創造館1階に新しいDNAシーケンサーが導入されました(12月20日)。研究のできる福山大学。本学の機器は充実しています。生物工学科の佐藤が簡単に紹介します。
旧機器のメーカーサポートが終了し、周辺消耗品も2022年をもって販売中止になるということで、DNAシーケンサーのユーザーは不安を抱えていましたが、後継機種が本学に導入され安堵とともに大変うれしい気持ちになりました。これでまた10年、20年DNAシーケンスを使った種々の研究を実施できます。
生物工学科では、福山大学ブランド研究 『瀬戸内の里山・里海学』の中で、森林や里山に生息する動物のDNAに基づく進化と生態に関する研究、備後地域の野生酵母を利用した発酵食品の開発、土壌細菌である枯草菌を用いた有用物質の生産等の、DNAシーケンサーを使った研究を展開しています。瀬戸内地域には全国的にも珍しい豊かな里山・里海圏が広がり、自然共生社会の構築を目指す上でこれ以上ない優れた実験場が存在し、この地域の特性を生かした研究を行っているところです。新しいDNAシーケンサーの導入により、引き続き新しい生物種や系統の発見、遺伝的多様性・分化の形成メカニズムの把握、そして微生物の産業利用が可能となり、生物多様性の保全、そして地域資源の利用に資する研究を展開することで、ブランド研究『瀬戸内の里山・里海学』をさらに発展させることができると考えています。
最初の実験は大成功でした(下の写真)!幸先がよさそうです。