【生物工学科】秦野教授のラオス通信#7
ルアンパバーン
第7日目(8/28)の報告の続きです(秦野はすでに9/1には日本に帰っていますが・・)。
ルアンパバーンの駅に着きましたが、どえらい山の中。 シハッタさんが手配してくれたワゴンタクシーが待っていてくれました。 それから山道を下ること30~40分、やっと街並みが見えてきました。 遠くに見える丘の上のパゴダは観光地の一つで、ここに上るとルアンパバーンの街が一望できるそうです。
スケジュールの関係で、「明日の朝6時ごろからあそこに登ろう!」とシハッタさん・・・「冗談じゃない。 年寄りにそんな無茶をさせないで!」と私・・・次回の楽しみにしましょう。 街の入り口からメインロードに行く途中に、日本人の若者がやっているコーヒー屋さん(LaLaLao)があります。 ここで一休み。 本当にコーヒーだけ5種類、だからCafeではなくコーヒー屋なのです。 ここでは明日訪問予定のスファヌボン大学観光学部の女子学生がアルバイトをしていました。 頑張り屋さんでした。
メインストリートにやってきました。 世界遺産として登録されているとおり、ものすごくきれいに街並みが保存されています。 目玉となる観光スポットもいくつかありますが、街全体が観光地なのです。 写真ではほとんど人は歩いていませんが、わざわざそのような風景を選びました。 反対側には多くの人が歩いています。 白人(欧米人?)もチラホラいましたが、今はタイやベトナムの人であふれています。
ちなみにルアンパバーンを世界遺産に指定して街を保存しようと頑張ったのは、シハッタさんのお父さんのお弟子さんなのだそうです。 その人がいなければ、今、この街は全く違ったものになっていたでしょう。 昼食はルアンパバーン特有の米粉(?)ウドン(有名なんだそうですが、名前は忘れました)。 一番人気の店は12:20ですでに閉まっていたので、近くの店で食べました。 見た目は辛そうですが、全然そんなことなく、おいしくいただきました。 ただ一着しかないカッターシャツに汁を飛ばしてしまって、あちこち赤いしみができました(笑)。
昼食後、街はずれのこの地域の特産品を作っているところを見学に行くことにしました。 さっきウドンを食べたメインストリートを曲がると、そこにはメコンが茶色い水(今はまだ雨期)をたたえて流れています。 メコンを眺めながらくつろげるカフェなどが並んでいます。
ラオス紙工房
郊外にやってきました。
まず最初に訪ねたのは和紙工房ならぬ「ラオス紙工房」です。 日本のコウゾに似た木の皮を煮て繊維をほぐして紙をすきます。 そうして和紙に似た紙ができるのです。
この工房はルアンパバーンに一軒だけ残った工房だそうで、ここでLAODIの箱の新しいラッピングを作ってもらう契約をしました。 どんな包装になるか乞うご期待。 私も壁飾りとハガキを買いました。
ラオラオの村
次に訪ねたのはこの地域特産の酒、ラオラオを作っているサンハイ村です。 ここで作られているラオラオは庶民が一般に飲んでいるどぶろくのようなラオラオとは違って、それなりに製品として作られて土産物などとして売られているものです。
サンハイ村には全部で26の酒蔵があるそうです。 このラオラオは、コメの醸造物から作る蒸留酒でそれなりの売り上げはあるのだそうですが、いかんせん旨くない! 自然任せで昔ながらのやり方で作っているのでこれ以上旨いものができないのです。
そこで井上さんがこの製造法をよく調べて、酵母や麹菌を分離してきちんと製造管理すればもっと旨いものになるのではないか、何とか手助けできないかと考えたのです。 井上さんたちの知り合いのおばちゃんの蔵で、いろいろと情報を仕入れ、いくつかサンプリングをして持ち帰りました。
日本のJICAも資金援助をして、きれいなラベルを作るお手伝いをしたようですが、いかんせん味の改良までの補助は出なかったそうです。
その後、実際に製造している別の蔵を訪ね、発酵の瓶や蒸留器(古来よりのカブト式蒸留器)を見学して村を後にしました。
この時、今度はカッターシャツがススだらけになりました。 このシャツを着て明日スファヌボン大学を訪問するんやで(笑が2つ)。
この後、サンハイ村の近くの像の保護をしているリゾートを見学しました。
次回にご期待 <〇>