【生物工学科】ブドウの収穫時期が近づいてきました
私たちが2年生の果樹栽培加工実習で育てている瀬戸ブドウ園では収穫の時期が近づいてきました。先週の期末テスト週間までに醗酵科学研究室(山本教授、吉崎准教授)の学生とブドウの袋がけを済ませてきたところでした。今週、およそ10日ぶりにブドウ園の様子を見に行くと・・・
イノシシによる食害
園内に入って最初に目に飛び込んできたのが、散乱した紙袋でした。猛暑の中、熱中症になりかけながらもみんなで頑張ってかけた袋です。実はこの光景は毎年見ているのですが、これまでは台風の後などでイノシシが犯人だとは確信していませんでした。今回は留守の間に台風は来ていませんし、イノシシ除けの鉄柵が分かりやすくねじ曲げられていたので一目瞭然でした。この春にここでイノシシを目撃したこともあります。
せっかく袋がけしたものが剥がされ散乱した様子
イノシシの入口と思われる箇所(鉄柵がねじ曲げられています)
ここは出口として使われている模様
とりあえず散乱した袋を片付けて、体制を整えてから出直すことにしました。100~200 kg(あるいはそれ以上)食べられたかもしれません。悔しいです。
散乱した袋を拾う山本教授(一番悔しそうでした)
魚網でイノシシ対策
イノシシ対策として有効なのものとして電気柵がありますが、瀬戸ブドウ園は山の中にあって設置が難しいです。そこで、取りあえず出入り口を潰して鉄筋で補強し、侵入しそうな箇所に魚網を張ってみることにしました。
ホームセンターで購入した魚網を使いやすい幅に切ります
進入路になりそうな箇所に魚網を設置(外側からみた様子)
イノシシの出口となっていたところも鉄筋と番線で補強
どのくらい効果があるか分かりませんが、これでしばらく様子をみるしかありません。近隣の農家さんはかなり対策をすすめていますので、比較的入りやすい我々のところが狙われているようです。
食害を逃れたマスカット・ベーリーA
園内をずっと回って気付いたことがあります。袋がけしてないブドウもあるのですが、イノシシはそれは狙っていないようなのです。つまり、袋を目印にパン食い競争のように飛びついているのですね。しかし袋をしないと鳥に狙われやすくなるので、しなければ良いという訳でもありません。なかなか難しいです。
色々調べているとこんなのを見つけました。スーパーモンスターウルフ、欲しいです。
ワイン醸造所長 吉﨑