【生命栄養科学科】キャンパス見学会開催
7月17日(土)に、本年度初となる対面式のキャンパス見学会が、コロナ感染対策のため午前午後の2部制で開催されました。
そのときの様子を少しご紹介いたします。
始めは今年度新しく建った未来創造館よりリモートライブ配信で、学長より福山大学全体の紹介が行われました。
続いて当学科の菊田教授から、コロナ禍のため、毎年好評な食品を取り扱う模擬実験・実習にも制限がある中で、短時間の中でもできる限り楽しく、興味を持てるようなプログラムを用意しましたので、高校生の皆さんに体験していってもらえたら嬉しく思います、と挨拶がありました。
そして井ノ内教授から、学科の特徴や4年間で学ぶカリキュラムや目標などについての学科紹介がありました。
さらに学生目線でのキャンパスライフについて、午前は4年次生の2名、午後は3年次生の3名が自身の体験談も交えて紹介をしました。
より高校生の皆さんが感じる素朴な疑問や、学生生活の具体的なイメージがつかめたと思います。
また、ビデオで施設設備の紹介をし、最後は調理室で模擬実験を2種類行いました。
実験Ⅰ 衛生管理の基本! 手洗いチェック!
1つ目は、衛生管理の基本となる「手洗い」に焦点を当て、その必要性や手洗いの出来具合が十分かどうか確認する実験を、実際に学生実験で学んだ2年次生と3年次生が説明しながら行いました。
手洗いの出来具合は、特殊なローションを使うと洗い残しが光るようになり、一目でわかるようになります。
普段の手洗いでどの部位がきちんと洗えていないかを確認したうえで、「衛生的手洗い手順」に沿って手洗いをするとどのように洗い残しが変化したかそれぞれ観察しました。
講義では、コロナ感染対策のためにも手洗いの大切さ、日常的にどのような場面で手洗いが必要か、医療や食品工場などでの衛生管理としての手洗いとはどういう意味を持つのか、などといったことを菊田教授が解説されました。
参加した高校生の皆さんの感想
残った模擬汚れを見ながら、学生や教員のスタッフ、同じ班になった参加者同士でワイワイ楽しそうに実験を行っていました。
きれいに洗うコツや、爪ブラシの適切な使い方など、実際に食品衛生実験や給食実習などで経験してきた学生からアドバイスをもらったり、積極的に質問などもかわされており、大変好評でしたのでその感想の一部をご紹介します。
「コロナ禍だからこそ、改めて手洗いの重要性を確認できました」
「普段の手洗いも十分よくできていると思っていたけど、全然洗えていなかった!」
「学生の方が説明された通り、手洗いが不十分になりやすい箇所が自分の結果も全く同じでびっくりしました!」
「爪ブラシを使っても、まだ洗い残しが少しあったので、爪の長さやブラシの当て方も注意しないといけないことがわかりました」
実験2 凍らない水の不思議
2つ目はアイスや冷凍食品に関係する「物が凍る」ことに注目し、水の凍り方「過冷却」の状態を観察する実験を行いました。
水は0℃で凍ると今まで習ってきたかもしれませんが、実は0℃以下(マイナスの温度)になってもしばらくは液体のままで凍りません。
実際にボウルの中に冷やした水を入れ、その下に塩と氷で-20℃にしたボウルを重ねて徐々に水を冷やして行き、ある時点で急に凍る瞬間と、その後温度が上がって0℃くらいになる様子を観察しました。
また講義では、氷の結晶のでき方、温度と時間による氷の結晶の大きさの関係などを中﨑助教が説明されていました。
参加した高校生の皆さんの感想
水の状態が一瞬で変化する様子が衝撃的だったようで、こちらも大変好評な実験だったようです。
また、講義では食品に利用される「冷凍」という技術も、きちんとした物理的な性質によって用途を使い分けているということを知ってもらえたようです。
高校生の感想の一部をご紹介します。
「なかなか水水温がマイナスになっても凍らなかったのが不思議でした」
「一瞬でシャーベットみたいになって、すごかったです!」
「塩と氷だけで、こんなに温度が下がっていくとは思いませんでした。楽しかったです!」
「溶けたアイスを復活させるのに、この実験の方法を使ってできると知れたので、今度家でもやってみようかなと思いました」
本学科の大量調理(給食)実習でも冷凍食品を作っていますので、詳しく知りたい方はぜひオープンキャンパスへ!
次回のオープンキャンパスは・・・?
可能な限り、この状況下でもできることをギュッと詰め込んだ、様々な体験はいかがだったでしょうか。
次のオープンキャンパスは、8月22日(日)に対面での開催予定となっております。
生命栄養科学科に興味を持った方は、ぜひ次回のオープンキャンパスでお会いしましょう!
皆さんのお越しをお待ちしております。