【生命栄養科学科】令和2年度 臨地実習報告会を実施!
管理栄養士養成課程である生命栄養科学科では、3年次生で実際の管理栄養士が働く現場へと臨地実習(校外実習)に行きました。
本年度はコロナ禍の影響で、実施自体も非常に困難な状況でした。
しかし、受け入れ施設側のご尽力や学生自身の徹底した健康管理、または臨地実習相当の学内実習に置き換えるなどで何とか無事に実施できることになりました。
事前学習や準備期間を含め非常に厳しい状況下の中、それぞれの学生が積極的に学びながら頑張り、一回り大きく成長した姿で大学へと帰ってきました。
実習先での様々な経験を大学で振り返り、12月9日(水)の「臨地実習報告会」では、全実習生が教員・同級生、並びに初の試みとなるビデオ記録によるリモート配信での後輩へ向けた報告を行いました。
今回は、臨地実習を終えて感じたことや臨地実習報告会の様子について、3年次生のSさんとYさんに報告してもらいました。(記事作成;助手N、助手S)
私たち生命栄養科学科の3年生は、管理栄養士になるための臨地実習として、福祉施設と病院、そして小学校または保健所の計3施設で実習を行いました。今年は新型コロナウイルスの影響により、実際に各保健所に行って実習をすることができず、大学での実習を行いました。
その臨地実習で学んだことを12月9日(水)の「臨地実習報告会」で先生方、同級生に向けて報告しました。
今まで学んできた成果を十分に発揮できるよう、臨地実習での学びを再確認し、発表練習を重ねてきました。また、新型コロナウイルス感染症の予防のために、マスク・フェイスシールドの着用、使用機材の消毒に加えアクリル板を設置しての発表会となりました。
病院へ実習に行ったクラスメイトの報告では、栄養サポートチーム(NST:nutrition support team)の活動の見学や、担当患者様への栄養指導を実施したことの報告を聞くことができました。
それぞれの活動の様子や学びを聞いたことで、管理栄養士だけでなく、医師、看護師、薬剤師などの多職種連携の重要性やコミュニケーション能力の必要性を再認識することができました。
学内で臨床栄養学実習を行ったクラスメイトの報告では、集団指導(減塩教室)や個人指導、嚥下調整食の作成などを体験し、生命栄養科学科の先生方に病院で働く管理栄養士の業務について丁寧なご指導を頂けたそうです。
質疑応答では、先生方により詳しく丁寧に説明していました。
報告会の最後にはクラスの代表者から、指導してくださった実習先並びに学科の先生方や協力し合った班員たちに感謝と、これからの意気込みについてあいさつがありました。
実習についての感想や学んだこと
私は福祉施設と病院の2施設に行かせてもらいましたが、特に印象深く感じたのは病院での実習でした。実際にカンファレンス見学や回診の見学、個人栄養指導など本当に様々な体験をさせていただきました。
管理栄養士は献立や栄養指導を行うだけではなく、他職種と円滑に連携するために、それぞれの分野の専門用語の理解や管理栄養士同士の情報共有、ならびに患者様を心理的な面でもサポートなども大切な仕事だと学びました。この実習を通して管理栄養士は本当にやりがいのある職業だと思いました。
3年生の皆さん、実習そして報告会と本当にお疲れ様でした。
コロナ禍での実習は大変だったと思います。ですが、このような状況だからこそ、通常業務に加えてより多くの管理栄養士としての役割を学ぶことができたのはないでしょうか。
また、残念ながら保健所、病院での実習が学内となった学生もいました。状況を真摯に受け止め、課題に取り組む姿は、とても逞しく見えました。
4年生になると、卒業研究や国家試験に向けての勉強、就職活動が控えています。大変な1年間となりますが、皆さんなら乗り越えられると信じています。
最後に、実習施設の先生方をはじめ、ご多忙にも関わらず臨地実習にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。