生命工学部

Faculty of Life Science and Biotechnology

【生物工学科】新入生 自粛中の心境

【生物工学科】新入生 自粛中の心境

対面授業が始まって1週間が過ぎました。 新入生にとっては波乱に満ちた大学生活がようやく始まったところです。 対面後新入生と話していると、みなさんそれぞれ色々な心境を語ってくれます。 そんな中、生物工学科1年の男子学生さんが手記を送ってくれましたので、ここでご紹介したいと思います。 公開には学生さん本人の承諾を得ています。

4月

私は自粛中、ほとんどを下宿先で過ごしました。 実家に帰省しても良かったのですが、はやく一人暮らしに慣れたいという思いがあったため、そうしました。 4月の初めから自粛が始まり、1週間で暇を持て余すようになりました。 家事をするにしても一人暮らしの狭い部屋ですから掃除もすぐに終わるし、洗濯物も多くないので3日に1回程度で済みます。 料理も1人分なので一瞬です。 他にもゲームや映画、観葉植物の管理など色々していましたが、それらが終わると「暇」です。 暇の度が過ぎて頭がおかしくなりそうでした。 コロナ鬱という新しい言葉ができたのも納得がいきます。

5月

5月になってだんだん暇にも慣れて、少し怠惰になりました。 大学の課題があり、他にやることも無い。 それなのにやる気が起きない。 このような状況になっていました。 母がたまに様子を見に来てくれました。 その時は、恐らく息が続く限り話していたと思います。 その時は大学の友達も居らず、高校の友達は皆離れていてすぐに会うこともできなかったため、人と直接会って話す機会は母が来てくれる時しかありませんでした。 そのため、ストレス発散のような形で母に話していたと思います。

6月

6月に入って自粛ムードが少し緩くなりました。 そこで趣味である、散歩と写真を人が少ないであろう場所で再開しました。 外に出て長時間歩いて、スナップ写真を撮る。 最高でした。 ただ、ずっと部屋の中にいたため、外の気温や日差しの変化にあまり気を置いていませんでした。 その結果、少しの夏バテと風呂に入れないくらいの日焼けを負いました。

 

6月も中旬に近ずいて、遂に大学再開が決まりました。 嬉しく思う反面、もう少し自粛が続けばいいのになという思いもありました。 調べた結果、私と同じ気持ちの人は少なからずいました。 私はたった2ヶ月で人はその環境に慣れ、簡単に怠惰になれることを知り、怖く思いました。

自粛期間を経験して考えたこと

この自粛で人間らしい生活、人間らしさについて考えさせられました。 それ以外にもオンラインの可能性(オンラインでも仕事ができるなど)を世界中が知れたと思います。 これを活かせば、仕事(例:週一日在宅ワークにするなど)も勉学もより良いものになっていくと思います。

 

「コロナは人への試練であり、チャンスでもある」と誰かが言っていた気がします。 コロナのようなパンデミックは、何年後か何十年後にまた起きると思います。 そこで進歩するか、あるいは人が絶滅する(むしろ地球環境は豊かになる)か分かりませんが、全てはチャンスと思って乗り切っていきたいです。

 

※写真は、自粛期間中に下宿から歩いて尾道の浄土寺の展望台に登り撮影したものだそうです。

この経験を糧に、頑張って下さい。

 

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