【生物工学科】卒業生のみなさまへ
生命工学部を代表して。卒業生のみなさま、ご卒業まことにおめでとうございます。
卒業式はないけれど
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、卒業式が中止になりました。 福山大学にとっても前代未聞の出来事です。 卒業式に加え学科での卒業証書(学位記)授与、そのあとの園遊会、夜の謝恩会をはじめとして、ほとんど何も行事が無い卒業の日となってしまいました。
学位記の受け渡し
「何も無いとは言わせない!」福山市のやや自虐的なスローガンですが、福山大学の卒業式も「何も無いとは言わせない!」。 JR福山駅前の社会連携センターで学位記授与が行われました。 松田学長による「令和元年度 学位記授与にあたって 学長挨拶」の動画がモニターで流れる中、学部学科ごとに時間帯と部屋をずらし、多くの学生さんが集中しないよう工夫して学位記の授与が行われました(もちろん扉は換気のためオープンで)。 大混乱になるんじゃないかとという危惧をよそに、当日は非常にスムーズに混乱もなく受け渡しが行われました。 これもひとえに事に当たられた事務職員の方の尽力だと思います。
生物工学科では
学位記授与にあたる教員は各学科原則1名、最大2名と決められておりましたので、生物工学科では学科長の岩本と吉﨑先生が担当しました。 吉﨑先生は、学生さんが2年生時に学生実験で作ったワインを瓶詰めし、お手製のラベルを貼って(1人1人名前入り)箱に入れてプレゼントされました。 吉﨑先生によると「あまり美味しくない」とのことですが、4年間の思い出を噛みしめながら味わっていただければ良いのではないかと思います。
良かったことも
当初は味気ない無機的な学位記授与になるのでは?と思ったのですが、1人1人に学位記全文を読み上げ、少しずつですが4年間のお話しをしながら、ほのぼのとした学位記授与になりました。 先生が2人しかおらず、その点は大変残念でしたが。 一方市内で卒業式をやって良かったこともありました。 特に当日の午後は生命工学や薬学部の時間帯だったので、福山駅前や福山城公園では晴れやかな袴姿の女子学生が目立ち、福山市内で福山大学の存在感が際立ちました。 通行人の方も「今日は何があるんじゃ? そうか、福山大学の卒業式か。 式が出来て良かったのぉ。」という感じでした(式は出来ませんでしたが・・・)。 新型コロナの自粛ムードで何となく憂鬱な日常に、一服の清涼剤となりました。
記録には残るが記憶に残らない卒業式になるのでは? との心配が杞憂になるほどの、本当に素晴らしい快晴の青空でした。