【生物工学科】バイオ企業の第一線で活躍する先輩の話
バイオの世界では誰もが知るDNAシークエンサーのメーカーであるイルミナ株式会社でリサーチ営業本部 エグゼクティブストラテジックアカウントマネージャーとして務められている井上忠雄さんの講義が生物工学科で行われました(3年次生対象:バイオ経済・企業論)。イルミナ株式会社は本学にも設置されている次世代シークエンサーMiSeqのメーカーで、今、バイオ分野の中でとても勢いのある企業です。
井上さんは本学 生物工学科の卒業生で、2006年に博士(工学)の学位を取得された後、バイオ関連企業を渡り歩いてきました。現在のイルミナ株式会社の紹介と、DNA産業の今、そしてご自身のご経験に基づき、いかにして就職活動で自分を売り込めばよいのかという、とても有益なお話がありました。
講義後も、列を作る学生たちの質問に対して、本音で語っていただきました。活躍している先輩の言葉には重みがあります。「なんのために生物工学・バイオテクノロジーを学んでいるのか?」、井上さんは問いかけます。学生からは、講義を聞いて、「モチベーションでいくらでも人生を変えられることを学んだ」、「今までの就職に対する考えが大きく変わった。自分の価値とか強みとか自信を持って相手に伝えることができるようになりたい」など、ポジティブな感想が多かったです。
本学に導入されてから1年半。イルミナ次世代シークエンサーMiSeqは順調に動いています。ネズミの食性、魚類の食性、沿岸域の生物多様性、腸内のバクテリアの多様性など様々な分野の研究に活かされており、福山大学には欠かせない研究機器となっています。井上さんの講義でバイオ経済のみならず、シークエンサーの進化やDNA分析が貢献できる分野についての知識がさらに深まりました。
道なき道をご自身の力でどんどん切り開いていく力強さを感じましたね。後輩の皆さんも負けずに、先をものすごいスピードで突っ走る先輩を必死になって追いかけましょう。生物工学科 佐藤が報告しました。