生命工学部

Faculty of Life Science and Biotechnology

【生物工学科】バクテリア 緑色の蛍光物質を作るの巻

【生物工学科】バクテリア 緑色の蛍光物質を作るの巻

枯草菌を使って社会に役に立つタンパク質をたくさん作りたい。8月18日(日)生物工学科 オープンキャンパス 体験入学会では、枯草菌が作った緑色蛍光タンパク質(GFP)というタンパク質を光らせるという実験を体験してもらいました。まずは、午前中に学科の紹介と枯草菌を使った研究について、広岡和丈准教授が解説をしました。

枯草菌を使ったトマトの水耕栽培の様子を見学した後は、実験室で光る枯草菌を体験していただきました。ピペットマンの使い方を解説する広岡准教授

初めてのマイクロリットルレベルの作業ですので、やさしく使い方を指導します。培養液を入れたり、酵素を入れたり、いろいろなものを少しずつ混ぜていきます。

ピペットマンの使い方は慣れるまで時間がかかります。それを1日で学んでいただきました。容量を間違えないように4年生もしっかりと見守り、解説します。

全学で行っているガールズトークに参加していた2年生も学科の実験室に来てくれました。やっぱり年の近い学生の方が話がはずみます。大学生活など不安は解消されたかな?

最後に、枯草菌が作ったGFPが光ることを確認し、また、熱をかけたGFPは光らないことも確認しました。これは、GFPが熱に弱いタンパク質であることからそのような結果になります。目に見えない分子レベルのことであっても外の環境を変えることでいろいろな変化が生じ、まるで目で見えるかのように予想通りの結果が得られます。生物工学科には、そんな目に見えないものが“見える”つわものがたくさんおり、そして微生物を学んでいく学生たちも、そんなつわものになって卒業していきます。興味のある皆さん、是非、生物工学科の門をたたいてみてください。GFPの代わりに、医療や食品産業などに有用なタンパク質を枯草菌に作ってもらったらどうなるでしょう。枯草菌のパワーに期待してしまいます。

さて、次の生物工学科のオープンキャンパスは、9月14日(土)の見学会です。次回のテーマは、バイオxワインです。酵母の発酵を通して再び微生物のパワーを感じてもらいます。お楽しみに!

生物工学科の多様な魅力を伝えたい!

<文責>生物工学科 佐藤淳

この記事をシェアする

トップへ戻る