海洋基礎実験「海藻類の形態観察と標本作製」
1年生後期から始まった海洋基礎実験ですが、今年度最後の実験が「海藻類の形態観察」と「海藻類の押し葉標本の作製」の2回に分けて行われました。
第1回では、緑藻や紅藻などの海藻の観察を行い、押し葉標本作製に向けて準備をしました。
今回は、アナアオサ・ヒジキ・シキンノリを使用し、それぞれの形態観察及びスケッチを行います。
観察とスケッチが終わったら、押し葉標本の作製に向けて準備・海藻の乾燥を行います。
第2回では、まず、乾燥した海藻を班ごとに実習台に持っていき、ダンボールと吸水紙をとり、海藻を押さえながら慎重に布をはがします。
多くの海藻は自然に台紙にくっついていますが、台紙からはがれている場合は、細く切った紙に糊をぬって海藻の数カ所に貼り、台紙からはがれ落ちないようにします。
台紙から海藻が落ちないことを確認したら、標本ラベルに「海藻の種の学名・著者名」・「和名」・「採集日」・「採集場所」をボールペンで記入します。記入を間違えた場合は修正テープを使用するのではなく、一から書き直しです。丁寧に記入していましたが、書き直す学生も数人いました。
A4レポート用紙の上部に押し葉標本を糊づけし、標本ラベル用紙を右下(または左下)に糊づけたら完成です。押し葉標本がA4サイズなら、押し葉標本の隙間にラベルを糊づけします。
同じ種類の海藻でも、形や大きさに違いがあるので、自分の押し葉標本を作製してみるのもおもしろいかもしれません。