学部・学科・大学院

人間文化学科

岩崎 真梨子(いわさき まりこ)

職 名 准教授
学 位 博士(文学)
専門分野 日本語学、日本語史
担当科目 日本語表現法、日本語学概論、日本語研究法、文化リテラシー入門など
メッセージ 日本語に関する研究を幅広く取り扱います。特に、新しく使われるようになった言葉の意味・用法や、世代差による方言使用の違い、発達障害を持つ人と持たない人の言葉の使用の違いについて調べています。研究はしんどいこともありますが「楽しく誠実に」が信条です。日本語について深く考えたい方、一緒に研究しませんか。

日本語の変化に関する研究 ―接辞「-ぽい」の新しい意味・用法―

言葉は使われていく間に変化していきます。「怒りっぽい」「子どもっぽい」のような形容詞を作る「-ぽい」という言葉は、江戸時代から用例が確認できます。昭和の終わり頃になると「今日は雨っぽい(今日は雨が降りそう、そのような空模様)」という例が見られるようになり、2000年代になると「ヘリが近くに落ちたっぽい」のような例も確認できます。江戸時代にはこういう例はなく、「-ぽい」が年月をかけて変化していったことが分かります。いつ頃から、なぜ、どのようにして変化したのか探求していく楽しさがあります。

青森県南部地域の方言に関する研究

青森県というと、テレビで「@#$%&…」のようなテロップが出てくる県だと思われがちだと思いますが、県外からの訪問者や移住者に対しては分かるように話してくれます。また、大学生など若い人たちからは「(自分が使う言葉は)訛っていると思うけど、お年寄りの方の方言は分からない」と言われることが多かったりします。方言研究は、謎のテロップを解明するだけでなく、世代による方言の認識や使用の違い、高齢の方たちが使用する方言の保存活動とその動向など、様々な側面を持っているということが実感できます。