学部・学科・大学院
人間文化学科
青木 美保(あおき みほ)
職 名 | 教授 |
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学 位 | 博士(文学) |
専門分野 | 日本近代文学 |
担当科目 | 「日本語表現法」「文学との出会い」「日本近現代文学研究」「日本文学史」「日本文学研究法」 |
メッセージ | 文学は、人生についての雑学です。小説の舞台を知るために地図を見ます。小説の中で起こる事件を知るために歴史を調べます。登場人物の心の動きを知るために心理学や哲学の本を読みます。そして、小説は時空を旅する乗り物、そこから世界を眺めます。 |
宮澤賢治の作品研究
2015年9月21日、岩手県花巻市郊外のなめとこ山に登りました。これは、賢治の童話「なめとこ山の熊」の舞台になった山です。860メートルの山で、地域の人が庭のようにキノコ採りなどに入るか、マタギの人が熊取に入るだけの山だそうです。ですから、登山道は整備されておらず、おいしげるクマザサを押し分け押し分け、まさしくけもの道を熊のように登って行きました。登り3時間、下り2時間半の行程。全山ブナ林で、幹にはたまに熊の爪痕が残されていました。また、その熊をとったことを、幹に刻んでいる記録もありました。貴重な体験でした。
なめとこ山登山山頂で。
井伏鱒二の作品研究
井伏鱒二の作品に「田園記」という作品があります。これは、「竜王さん」「ウシトラ様」という二つの祠について書いているもので、いずれも郷里のものらしいです。この二つの祠を、地域の方に案内していただき、ゼミの学生たちとフィールドワークしました。作品に書かれていることはほぼその通りで、地域の方々の自然信仰の敬虔さを感じました。
井伏鱒二「田園記」の舞台を訪ねて─井伏家裏山で─
井伏鱒二と京都画壇─京都研修旅行で─
人間文化学科の京都研修旅行2015では、2日目の自由研修で、京都画壇の巨匠の一人で、井伏鱒二が福山中学卒業後に弟子入りしようとして断られた橋本関雪記念館を訪れました。そこでは、学芸員の方に、珍しい関雪の著書を出していただいて、しばらくそこで読ませていただき、関雪がどのような画家であるかを知りました。井伏が憧れた画家が孤高の画家であることを知りました。
井伏鱒二が師事しようとした橋本関雪