日本文化の原点と今後の行く末
人間文化学科 加藤彩羽さん(広島修道大学ひろしま協創高等学校卒業)
苦手意識があった日本の古代・中世史に興味を持ったのは、「日本の歴史・文化」での書籍文化や芸術の歴史、「日英比較文化」における海外文化との比較など、高校時代までとは異なった多角的な視点からの日本の姿を学科の講義で学んだことがきっかけでした。変化の激しい現代だからこそ、日本の伝統文化の起点が多く生み出された時代に目を向けて研究を進める意味があるのではないかと考えています。
学科の講義の他、学生生活で力を入れて取り組んでいることの一つにフィールドワークがあります。キャンパス内における座学からも多くのものを得られますが、自ら足を運び、実際に体験して情報を入手することも非常に大切なことだと思います。福山市神辺町や井伏鱒二の出身地である加茂町を始め、備中備後地域を中心としたフィールドワークにこれまで何度か参加してきました。地域の経済・文化活動に目を向けるなかで、記録や保存と同じくらい関心を持ってもらうことの重要性を痛感させられました。
今後は大学院進学を目指して英語学習と専攻分野の研究に取り組み、専門知識を持たぬ人にも日本の古代・中世史に親しんでもらえるような機会を提供するための手段を探っていきたいです。