【#心理学科】子育てステーション(@子ども遊び広場)の活動報告!
コロナ禍にも負けず、オンラインによる「子ども遊び広場」を実施しています!
皆さんこんにちは。心理学科の大杉です。福山大学心理学科では、多彩なボランティア活動が行われています。普段、地域の子育て支援を行っている「子育てステーション」は、コロナ禍で多くの活動が制限されていた昨年度も、オンラインで活動を続けてきました。
今回は、オンラインによる「子育てステーション」の活動について、発達心理学研究室の赤澤淳子教授からの報告です。
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4月15日(木)、心理学科発達心理学研究室の4年生が学長室を訪問し、大塚学長に昨年度の「子育てステーション」の活動を報告しました。
<2020年度の活動について大塚学長に報告する4年生の池本美穂さん>
本活動は、2007年度より心理学科が学校法人福山大学社会連携推進センターの2階にある子育てステーションにおいて、地域に開かれた子育て支援活動として実施してきました。また、2015年度からは発達心理学研究室の学生が幼保連携型認定こども園「こどもえん つくし」の保育士さんと協力しながら活動を継続してきました。さらに、2018年度からは福山大学と「こどもえん つくし」が協働事業契約を結び、より相互の協力連携を深めてきました。そして、2019年度までは乳幼児とその保護者が社会連携推進センターの子育てステーションに直接来られて、対面での遊びやおやつの試食などを行っていました。ところが、2020年度は新型コロナウイルス感染症の流行を受け、それまで対面で行っていた活動を休止せざるを得ないという状況に直面しました。このままでは、これまで継続してきた活動がストップしてしまうということで、2020年9月からはオンラインでの実施にチャレンジすることにしました。
初めてのオンラインでの実施ということで、広い空間を使わず家庭でも可能な遊びに限定されるということ、活動に使用する教材を各家庭で準備してもらわねばならないということ等々、様々な制約はありましたが、毎回親子が楽しんでもらえるように学生たちは企画について真剣に検討していました。その甲斐あって、2020年度も約70名の乳幼児とその保護者が参加してくださいました。また、オンラインならではと言えますが、近隣の地域からだけでなく、九州や関東地方の親子が参加してくだったことも大きな収穫でした。学生たちの創意工夫により、パソコンを通しての双方向性の交流が活発に行われ、オンラインによる子育て支援という新たな学びを得ることができました。
さらに、本活動では、学生たちが助成金の申請・獲得にも取り組んでいます。学生が主体となり、毎年地域の助成事業に申請書を提出し、審査を受けています。ちなみに、2020年度は(公財)ひろしまこども夢財団及び一般財団法人 義倉の助成金が授与されました。両助成金で、オンラインでによる子ども遊び広場を実施する会場に設置する空気清浄機、マスク、アルコール消毒薬なども購入でき、コロナ禍でも安心・安全に活動を遂行することができました。両財団には心より感謝しています。
続いて、子ども遊び広場の活動は2021年度大学要覧でも「未来にふれる学生たちの日々」として大きく取り上げられました。この活動では、大学生が子どもたちに発達的視点を考慮した遊びを提供するだけでなく、保護者の方と交流して大学生が子育てについて学ぶという側面もあります。まさに、人から人へと未来へのバトンを手渡す活動とも言えるのではないでしょうか。この要覧を見て、心理学科に関心を持ってくれる高校生が増えると大変嬉しいですね。
<大学要覧の記事について大塚学長に説明する4年生の草野裕兵さん>
学長室を訪問したメンバー6名は、大塚豊学長から「将来の父親、母親になるための良い学びにもなりますね。今後も、この活動を絶やすことなく継続していってください。」と暖かい激励を受けました。子ども遊び広場の活動報告のために学長室を訪れるのは、今年で6年目になります。大塚学長への報告は今年度が初めてということで学生たちも当初は緊張していましたが、報告を終えた学生たちの表情は非常に明るく、彼らにとって大変良い経験になったことと思います。
<大塚学長と記念撮影>
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オンラインでの子育て支援とは、新しいですね!実は、私もオンラインで何度か参加しましたが、体を動かしたり歌を歌ったり、オンラインでもここまでできるのかと正直驚きました。試行錯誤しながら良い活動を行っている学生たちの姿は、とても頼もしいものです。これからの活動にも期待しています!
学長から一言:「子育てステーション」の活動に取り組んでいる心理学科の皆さん、先日の活動報告、有り難うございました。皆さんが日頃学んでいる心理学の専門知識も活かし、子どもたちの成長・発達を保育士さんや保護者の皆さんと一緒になって支える活動を、単発でなく何年も継続していることに最大限の敬意を払いたいと思います。教科書からだけでは学べない発達心理学の面白さや子どもの行動特徴、そして時には大人のわれわれが驚かされる発想などに出会うこともきっとあることでしょう。とくに昨年度はコロナ禍の下、多くの制約を跳ね返すために知恵を絞り、オンラインというツールを使って、却って、活動が空間的に無限に拡がることも実感する得がたい体験もできたようですね。これからも学科の後輩諸君に引き継いでもらい、この価値ある活動が息長く続くことを願っています。