工学部

Faculty of Engineering

【情報工学科】新任教員 谷口教授の紹介!

【情報工学科】新任教員 谷口教授の紹介!

今年度、高度情報化社会で活躍するIT分野のスペシャリストの育成に貢献すべく、谷口教授、上野助教の2名が新たに加わりました。まずは、その一人である谷口教授について、金子学科長から紹介します。(投稿はFUKUDAI Mag担当の中道)

 


情報工学科学科長の金子です。

左:谷口教授、右:上野助教

左:谷口教授、右:上野助教

情報工学科に新しく加わった谷口教授の自己紹介です。

新任の谷口教授です

新任の谷口教授です

天体現象では様々な原子核反応が主要な役割を果たします。そして、数値シミュレーションは、天体の環境下での原子核反応の解明の重要な手段です。

天体現象では様々な原子核反応が主要な役割を果たします。そして、数値シミュレーションは、天体の環境下での原子核反応の解明の重要な手段です。

工学部情報工学科に教授として着任した谷口億宇と申します。

私は、情報技術を利用して物理現象について研究しています。情報と物理現象の組み合わせに違和感を持つ方がいるかも知れません。しかし、現代では物理現象の理解に、情報技術は不可欠となっています。私が特に興味を持っているのは、天体における原子核反応です。夜空を見上げると多くの星が瞬いています。昼間は太陽が強烈な光を発しています。それらの光の源は、核融合という原子核反応で発生するエネルギーです。また、肉眼で見える星以外にも、宇宙望遠鏡などで様々な爆発的天体現象が観測されています。それら爆発的天体現象でも、原子核反応が主要な役割を果たしています。

天体現象や、そこで起きる原子核反応を理解するためには、情報技術が不可欠です。原子核反応を実験で研究するためには、多くの場合は加速器を用います。しかし、現在の加速器技術では、解明したい天体の環境の再現が困難なことがあります。また、実験だけでは、現象が起きる機構までを詳細に理解することは難しいです。情報技術を駆使した数値計算で、天体の環境における原子核反応をシミュレーションすることにより、実験だけでは得るのが困難なデータを取得したり反応機構を解明したりすることができます。

より深い自然の理解、そのための計算手法の開発、またそれらの知見を基盤とした教育を精一杯していきます。

 

学長から一言:情報工学科に新たに着任の谷口億宇(やすたか)教授、福山大学へようこそ! 私など門外漢が情報工学と聞いて直ぐに想像する内容と違い、宇宙や天体など途方もなく遠大な対象を視野に入れた夢のある研究関心であることを知り、気宇壮大な人柄を想像しました。研究の円滑な進展を祈ります。

 

 

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