井上 泰（いのうえ やすし）

職　名	准教授
学　位	博士（学術）
専門分野	国語科教育（教科内容学）、日本古典文学と絵画、古典学習、教師教育
担当科目	日本語表現法、国語科教育法Ⅰ・Ⅱ、教育実習指導、総合的な学習の時間の指導法Ⅰ・Ⅱ
メッセージ	現代では、コンテンツとコンピテンシーは別物と考えられていますが、本当にそうでしょうか。コンテンツの仕組みとしてのコンピテンシーというものもあるでしょう。文学や絵画のコンピテンシーを分析し、それと学習者が出会うことでコンピテンシーを育成する、そんな国語科教育を目指しています。

文学・絵画研究と教育との往還

「最新の研究成果を教育に活かす」という言い方には、宣教師的な響きがあります。一方で、従来の慣習に固執したいわけでもありません。文学や絵画は人間の行為としてあり、一方で教育も人間を育てることが目的です。〈人間〉という結節点において、それぞれが重なる領域があるのではないでしょうか。研究と教育を行き来しながら、その具体を探っています。

『〈絵語り〉の日本中世』

２４年度に勉誠社から単著を出版します。日本中世の説話絵巻や源氏物語絵、さらにはあまり多くの人が好まない六道十王図の絵画表象の特質について述べています。また、古文教育における絵画テキスト活用について提案と実践報告を行っています。何かの参考になれば幸いです。よろしくお願いします！