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経済学科
村松 悠次(むらまつ ゆうじ)
職 名 | 講師 |
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学 位 | 博士(経済学) |
専門分野 | ミクロ経済学、ゲーム理論 |
担当科目 | ミクロ経済学入門、マクロ経済学入門、経済学演習Ⅰ、産業組織論、マクロ経済政策 |
メッセージ | 基本的にゲーム理論と呼ばれる理論を使って社会現象をモデル化し分析をしています。社会を一つのボードゲームのようなものに簡単化して、そこに参加している人の行動の帰結を分析したりします。人間行動の意外な相互関係などが分かったりします。 |
著作権侵害が企業の収益に与える影響
音楽や本などは一旦デジタルデータにしてしまうとコピーが容易です。そのせいもあってか著作権を無視してインターネット上にそういったデータをアップしてしまう人がいます。いわゆる海賊行為というものですが、海賊行為は売り手の利益を害するので、取り締まるべきだと言われています。しかし、財が購入されなければアップロードはされません、つまり売り上げの中には悪さをする人からの収益が含まれています。それを考えると一方的な罰則が収益を改善するとは言い切れそうにありません。そこで、海賊行為が企業収益に与える影響について調べ、収益が改善するケースやそうでないケースについていくつか明らかにしました。
海賊行為への罰則の効果
先ほどの続きで、違法にアップロードする人への罰則やダウンロードする人への罰則が企業収益に与える効果についても分析をしました。
違法アップロードに対する罰則の帰結についてご紹介すると、売り上げを改善するには罰則をものすごく厳しいものにするか、もしくは罰則をなくすかといった両極の結果が得られました。つまり、中途半端な罰則はかえって企業収益を悪化させる可能性があるということです。