経済学部

Faculty of Economics

【経済学科】令和6年度の学生表彰(学業成績優秀者)コメント

【経済学科】令和6年度の学生表彰(学業成績優秀者)コメント

 令和6年度の学生表彰(学業成績優秀者)で、経済学科からは2年生の織田姫歌さん(広島県立福山明王台高等学校出身)、3年生の藤原知哉さん(広島県・近畿大学付属広島高等学校出身・田中ゼミ)、4年生の上田歩さん(奈良県立高田高等学校出身・楠田ゼミ)が表彰されました。いずれも総合経済コースで、藤原さんは2年連続、上田さんは2度目の受賞です。おめでとうございます!(昨年度の受賞者とコメントはこちら

5月24日(金)の表彰式後に記念撮影
(左から:3年生の藤原さん・佐藤学科長・2年生の織田さん)

 講義に対するどのような姿勢や課題への取り組みが、今回の受賞につながったのか自分なりに分析してもらいました。みなさんが今後学習に取り組んだり、大学生活を送るうえで参考になれば嬉しいです。

  • 2年生 織田姫歌さん

Q1.講義に対するどのような姿勢や課題への取り組みが今回の受賞につながったと考えていますか?
A1.正直なところ、特別なことはしていません。コロナウイルス感染による欠席以外は、どの科目も遅刻をせず、すべて出席しました。課題はできるだけ早く提出し、小テスト前には復習をし、定期試験期間中はアルバイトをせず勉強に専念できる環境を作りました。
 自分の苦手なことを認識し、それを克服できるよう努力することも大切だと思います。経済学では数式やグラフを多用しますが、私は数学に苦手意識があります。そのため、ただ板書を写したり、資料を眺めるのではなく、講義中は先生の説明を聞き逃さないよう集中し、重要なことをメモするよう心がけました。また、課題や練習問題は必ず自分でまず取り組むようにしました。
 1年間過ごしてみて、大学生になったら与えられたものだけをこなすのではなく、目的意識をもって履修をし、講義や課題に主体的に取り組むことが大切だと感じました。こうした主体性が今回の受賞につながったのではないかと考えています。

Q2.2年生になって経済学科の専門科目が増え、数式やグラフを使うことも多くなりましたが、どのような姿勢で受講していますか?
A2.私は現在「ミクロ経済学」を履修しています。1年次に履修した「入門ミクロ経済学」と比べると、作図をしたり計算することが多くなり、進度は早く難易度も高まり、数学に苦手意識のある私にとってはぐっとハードルが上がったように感じています。講義では先生が説明する前に、自分で考えたり自分で取り組む時間があります。その際、まずできる範囲で、自分で考えて作図したり計算し、その後、正解と照らし合わせて、自分がどこで間違ったのか、どこでつまずいたのかを確認するよう心がけています。
 crezoには単元ごとに練習問題がアップされます。講義で単元の説明が終わるごとに、空きコマや休日を利用して、ノートを見ながらまずは自分で取り組んでいます。講義も後半に入ったので、当たり前のことですが、遅刻や欠席をせず、講義を真剣に聴き、分からないところはそのままにせず、友達と一緒に考えたり、先生に聞いて解決し、秀を目指して頑張ります!

Q3.何かチャレンジしていることはありますか。
A3.現在、日商簿記検定3級合格に向けて、問題集を買って、自分で勉強しています!3級に合格したら、2級にも挑戦しようと思っています。

 

  • 3年生 藤原知哉さん

Q1. 昨年度は2年生で専門科目が増え内容も難しくなったと思います。どのように講義や課題に取り組んだ結果が、2年連続の受賞につながったと考えますか。

A1.2年連続で受賞できてとても嬉しく思います。2年生になると、講義がより専門的になり、どの科目も簡単に秀をとることはできません。そんな中で、昨年度の受賞は「今年度も受賞するぞ!」と頑張るモチベーションとなりました。
 どの科目も知識を取り入れるだけでなく、自分の中で整理し理解することが大切だと思います。自分を分析して、自分に合った勉強方法を見つけることも大切です。私は理解が早いわけではないので、復習に力を入れました。小テストで間違った箇所を見直し、どこが理解できていなかったのか把握し、同じところで間違わないようにしました。
 履修にあたっては、シラバスを確認し、つながりのある科目を履修するようにしました。たとえば、「貿易概論」は「ミクロ経済学」の応用分野で、同時履修は大変でしたが、内容が重なっているところもあり、それぞれの理解がより深まりました。今年度後期には「財政学」を履修する予定です。

Q2.必修の「ミクロ経済学」ではどのように講義や練習問題に取り組んだ結果が秀につながったと考えますか。

A2.「ミクロ経済学」は昨年度一番力を入れた科目です。受講前、先輩から範囲が広く難易度も高いと聞いていました。週に2回講義があり、内容は積み重ねで、毎回新しいところに入るので、講義や練習問題で分からないところを放置していたら、理解できないまま終わってしまうと感じ、毎回真剣に受講しました。
 初回に、スチューデントアシスタント(SA)の自筆のノートをみせてもらう機会がありました。先輩方のノートはどこがポイントなのかすぐわかり、私もそれを参考にノートをとりました。講義では図をたくさん描きますが、それぞれの図にはポイントがあります。そのポイントを色づけし一目でわかるようにしたり、先生の説明で重要だと思ったところは書き込むなど、オリジナルのノートを作ることが大切です。
 試験100%の科目ですが、日ごろの講義内容の理解がとても重要だと感じました。単元ごとの練習問題にまず自分で取り組み、わからないところは講義後の教室で、考え方や解き方など分かるまで何度も先生に質問をしました。質問をしたら終わりではなく、先生の説明を受けて、問題文のどこに着目したらよいのか、図のポイントがどこにあるのか、どのように考えたらいいのかを必ずメモをしました。ただ解くだけでなく、友達になぜそうなるのか説明できるくらいまで勉強し、完璧に理解した結果が、秀につながったのだと思います。

Q3.必修の「マクロ経済学」はどんな勉強をしましたか?

A3.特別勉強方法を変えたわけではなく、「ミクロ経済学」と同じです。板書や先生の説明をノートにとりました。教科書やノートをみて、講義中に配布される復習プリントにまずはしっかり自分で考え取り組みました。それでも分からなければ分かるまで先生に聞きました。図書館で本を借りたり、インターネットで調べるのもいいと思います。

Q4.3年生になってゼミが始まりました。田中ゼミではどんなことに挑戦したいですか?
A4.ゼミ選択は候補がいくつかあり、かなり悩みました。最終的には、1年次の担任の田中ゼミを選びました。ゼミのテーマである、データを使って地域経済を分析したり、地元活性化のためのフィールド調査に魅力を感じたからです。こうした分析や調査以外では、8月のキャンパス見学会には学生ボランティアとして参加し、キャンパスライフについて紹介する予定です(昨年度のキャンパス見学会はこちら)。他には、地元企業を取材し、学生の目線から就活生に企業の魅力をプレゼンするローカルジョブサミットにも取り組めたらと考えています。

Q5. 勉学はもちろん、資格や課外活動など残り2年間の大学生活を具体的にどう過ごしたいですか?
A5. 引き続き勉学に励み、3年連続の受賞を目指しますが、ゼミの仲間とともに、様々な課外活動も行っていきたいです。
 入学当初は公務員志望でしたが、現在は民間企業への就職も視野に入れて活動しています。私は電車通学で、鉄道好きということもあって、2年次の終わりに、西日本旅客鉄道株式会社の企業説明会に行き、より関心をもつようになり、今年の夏休みにインターンシップに行く予定です。将来は鉄道を通し、地域に貢献していければと考えています。最近は地元福山でも海外からの観光客が増え、英語が話せることは当たり前の時代になってきていると感じています。TOEICや実用英語技能検定に挑戦したり、グローバルラウンジでネイティブの先生方や留学生と交流したり、海外研修に参加することで、英語力向上に努めたいです。

 

  • 4年生 上田歩さん

Q1.どのような科目を履修しましたか?
A1.必修の「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」をベースに、基礎から応用へ系統的に幅広く学びたいと思ったので、2年次には「金融システム」「金融論」「コーポレートファイナンス」「財政学」「租税論」「地方財政論」「労働経済論」、3年次には「開発経済学」「環境経済学」「経済政策」「産業組織論」「社会保障論」「日本経済論」を履修しました。
 また社会に出てから役に立つことも身につけたいと思い、1年次にビジネス能力検定2級の勉強をしたり、2年次には「プログラミング」も履修しました。また、日商簿記検定2級の勉強も兼ねて、税務会計学科の科目もいくつか履修しました。3年次には簿記検定の対策講座にも参加し、6月に無事合格しました。

Q2.講義に対するどのような姿勢や課題への取り組みが2度目の受賞につながったと考えていますか?
A2.小テストや定期試験では、講義中に先生が説明されたことを理解していればできる問題も多いので、毎回の講義をおろそかにせず、真剣に先生の話を聴き、主体的に取り組み、その場で理解するよう務めました。また日々の課題の提出や練習問題への取り組みが理解につながるので、後回しにしたりせずその週のうちにこなしました。

Q3.楠田セミではどのような活動をしていますか?
A3.3年次のゼミ選択では、1・2年次の担任のゼミという選択肢もありましたが、周囲に甘えることなく自分を成長させるために、あえて新しい環境を選びました。3年次の前期はディベートを行いました。テーマは例えば、企業は持続可能か、カーボンニュートラル政策は現実的か、家庭ゴミの有料化で減量可能か、ミネラルウォーター税はなぜ失敗したかなどで、1週間かけて準備をします。元々私は引っ込み思案で人前で発言するのは苦手でしたが、毎週発表者と反論者が割り当てられ、発言せざるを得ない環境に身を置くことで、苦手意識もなくなりました。また、三蔵祭では焼き鳥を販売しました。出店は楠田ゼミ初の試みで、わからないことだらけで失敗も多かったですが、みなで一つのことに取り組めたのはよい思い出となりました。

 

 

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