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【経済学科】オープンキャンパス(8月18日):助田講師の模擬講義
8月18日(日)にオープンキャンパスがあり、150人を超える方に参加いただきました。金融関係の科目を担当している助田講師による模擬講義「福山大学での経済学を体験してみよう」の内容を紹介します。
私(助田)の用意していたのは大きく以下の6つのトピックでした。
1.人間の意思決定について考える(1)
2.ChatGPTとPythonを活用する
3.理論分析とデータ分析に関するExcel実習の紹介
4.人間の意思決定について考える(2)
5.金融投資シミュレーション
6.学生の普段の授業におけるコメントの紹介
時間は40分ですのでどうしても駆け足になってしまいますが、どれか1つでもよいのでおもしろいと思っていただければとの想いでお話させていただきました。
最初のトピック「人間の意志決定について考える」では、つぎのような簡単な問題をいくつか出題しました。
教壇を降りて参加者に答えていただいたところ、やはり教科書通りの誤答をしてくださった方が何人もいらっしゃいました。タネも仕掛けもございます。それを学ぶのが大学です。じっくり考えることができればこのような簡単な問題を間違えるはずはありませんが、人間は考えずに物事を決めることがあることが知られています。
この例題は、心理学の知見を経済学に統合して2022年にノーベル経済学賞を受賞したDaniel Kahnemanが書いた『ファスト&スロー』という本で紹介されています。この本に関して、助田は『新入生にすすめる50冊2024』の中で紹介記事を書いています。
経済のことを分析するには、経済を動かしている主体である人間がどういうふうに意思決定をしているのかということについても正しく分析しておかなくてはいけません。また、経済全体に興味がなくとも、経済学を学ぶことでより良い個人の意思決定を行うことができます。
2つ目のトピックから5つ目のトピックに関しては直接書きませんが、6つ目のトピックである学生のコメントの一部を紹介します。
学生の感想と考察
講義内容の具体的な例と学生コメント
大学ではLMS(Learning Management System)を使っており、オンラインで学生に授業等に対するコメントを書かせることができます。どんな高尚な授業をしても学生に届かないと意味がないので、学生の「声」が聞けるのは助かりますし、こちらの狙っている以上の反応が返ってくると嬉しく思います。
次回は9月7日(土)です。
1.楠田教授の模擬講義:「ごみ減量を考える」
2.中村准教授の模擬講義:「スポーツマネジメント論の紹介」
3.中村ゼミ生による学生発表:「2024年前期に行ったゼミ活動の内容について」
盛りだくさんの内容でみなさんの参加をお待ちしております!