学部・学科・大学院

薬学科

坂根 洋(さかね ひろし)

職 名 准教授
学 位 博士(医学)
専門分野 細胞生物学
担当科目 生命体の基本単位としての細胞、化学物質の生体への影響、社会・集団と健康 など
メッセージ ヒトの体をつくっている細胞には様々な種類のものがありますが、その中でも骨格筋に関わる細胞に着目した研究を行っています。骨格筋の元となる筋繊維が形成される過程では、筋芽細胞同士の融合など様々な興味深い現象が起こりますが、まだわかっていないこともあります。私たちの運動に関わる骨格筋がどのように形成されるのか、一緒に研究してみませんか。

 研究者情報 

Fukuyama Univ Ver. researchmap

細胞の内部で起こる蛋白質の選別

細胞の表面には、外部からの刺激を受け取る受容体と呼ばれる蛋白質が存在しています。受容体には外からの刺激を受けると細胞の内部に取り込まれて、刺激情報を細胞の内部に伝えていくものがあります。細胞の内部に取り込まれた受容体のその後の動きを追跡してみると、細胞表面に戻って再利用される場合と、細胞の内部で分解されてしまう場合があります。取り込まれた受容体を再利用するのか、あるいは分解するのか、という選別機構は細胞にとって大切な機能であり、この選別機構の詳細を明らかにしたいと考え、研究を行っています。

筋芽細胞同士の融合で形成される筋管細胞

C2C12細胞と呼ばれる細胞は、通常は核を一つ持つ単核の筋芽細胞ですが、この筋芽細胞を培養するときの条件を工夫することによって筋芽細胞同士は融合して、核をたくさん持つ多核の筋管細胞となることが知られています。筋管細胞は繊維状の構造体をとり、私達の体を動かす筋肉の繊維の元になります。筋芽細胞から筋管細胞が形成される過程では、まだわかっていない点もあり、これらのわかっていない点を明らかにすることを目標に研究を行っています。