人間性を備えた
管理栄養士をめざす
生命工学部 健康栄養科学科 Department of Nutrition and Health Science
管理栄養士
国家試験合格率
100%
令和3年度
卒業生実績
健康栄養科学科は、
人々の健康と豊かな食生活をサポートする
「管理栄養士」をめざす学科。
実践的なカリキュラムや、
地域と連携した食育ボランティア活動、
経験豊かな教員による
きめ細やかな指導により、
高い専門性と人間性を備えた
管理栄養士を育てます。
をめざせる
3つのコース
管理栄養士の活躍の場は、高齢者福祉施設、保育所、学校、医療施設、保健所、食品会社、スポーツ施設、研究機関など多岐にわたります。健康栄養科学科では、卒業後の多様な進路に対応した3 つのコースを設置し、高い専門性と問題解決能力、そして温かい人間性を備えた人材を育成します。
高い栄養の専門性と人間性から医療施設・福祉施設における栄養管理に関わる管理栄養士をめざします。
病院 / 社会福祉施設
コース
アスリートから子どもたちまで幅広い対象者の適切な栄養補給や食育に関わる管理栄養士をめざします。
学校(栄養教諭) / スポーツ施設 / 保育所 / 保健所
コース
食品会社、給食・外食・中食産業でヘルシーメニューや機能性食品の開発などに関わる管理栄養士をめざします。
給食会社 / 食品会社 / 外食企業 / ドラッグストア
資格・免許
管理栄養士国家試験受験資格 / 栄養士 / 栄養教諭(一種免許状) /
食品衛生管理者(任用資格) / 食品衛生監視員(任用資格)
4年間の学び
1年次から4 年次まで、段階的に学習を深化させます。
管理栄養士に必要な食品・調理・栄養などの専門知識と実践力を、
豊富な実験・実習・講義をとおして体系的に学ぶカリキュラム。
専門基礎力を身につける
社会で管理栄養士が担う役割を理解するとともに、土台となる基礎知識を身につけます。
文系高校出身でも大丈夫、基礎から化学・生化学を学びます。講義と豊富な実験から、食べ物の代謝・栄養などを学びます。
技術の統合をはかる
専門分野の基礎・応用を講義や実験・実習から学び、管理栄養士の基礎力を培います。
赤ちゃんから高齢者まで、対象者の特性に合わせた食事づくり、献立作成・栄養アセスメント・栄養ケア計画などを学びます。
1・2 年生で学んだ知識と技術を、臨地実習で管理栄養士業務を体験して鍛えていきます。
自らの具体的な将来像を描きます。
管理栄養士業務を体験する臨地実習の準備をします。学校給食を活用した「食に関する指導」や、病院・施設の栄養管理の課題研究を行います。
コース領域の卒業研究や国家試験対策を進めます。
卒業後の目標を明確にして実践に向けて専門性をブラッシュアップします。
脂肪は、いざという時のエネルギー源として、寒い冬を乗り越える防寒具として、生きるための大切な資源です。脂肪を優先的に使い切るように人間の身体はできていないので、たくさん食べると太ってしまうのが自然です。それでもなお、脂肪を減らすためにはどうすればよいのか?脂肪の分解について分子レベルで研究しています。
腎臓病の食事では、リンの摂取制限など、食事中の特定の栄養素を制限する必要があります。
しかし、どうしたら効率よく減るのか?など、不明なことも多くあります。様々な条件のもとで分析を行って、調理法など、栄養療法に役立つ方法を調べています。
コース
生涯を健康で暮らすには、子どもの頃からの食生活がその土台となります。栄養教育ゼミの卒業研究では、行動科学理論を活用して、子どもたちが自らの食の課題に気付き、より良い食生活の知識やスキルを身につけ、実行できるように支援することを目的として研究しています。
食事がおろそかになりがちな大学生アスリートの栄養サポートを行いながら、スポーツ栄養の研究をしています。
2023年度は、硬式野球部に補食の提供し、それによるからだやパフォーマンスへの影響を検証する研究に取り組んでいます。これらを通して、卒業時には管理栄養士として活躍できる実践力と仲間とコミュニケーション能力が身につくよう、日々活動しています。
コース
食品には様々な栄養素が含まれていますが、加熱調理などによって成分はいろいろな形に変わっていきます。加熱や発酵などの加工によって栄養素が吸収されやすい形になるのか、また、健康的でかつおいしい食べ方は何か、地元企業と連携しながら研究を行っています。
米やトウモロコシ、大麦などの澱粉の性質を調べています。具体的には、生活習慣病に効果があるとされている難消化性澱粉(レジスタントスターチ)がどれぐらい含まれているのかを調べたり、ご飯のモチモチ・パサパサ食感の理由となる成分がどれぐらいの割合で含まれているのかを調べたりしています。
”管理栄養士へ!
SDGs達成に貢献。
食育ボランティア活動実績も多数!
健康栄養科学科の知的財産を地域に還元することで、食から地域住民の健康を支え、地域の発展に貢献。
SDGsの達成に貢献する、また地域の食課題の解決へ取り組む管理栄養士をめざします。「食と健康」に関わる社会連携活動や研究を行います。
健康的な食生活の知識を伝授
福山市、尾道市、三原市など近隣の住民や高校生を対象に「健康料理教室」を開催。学生はスタッフとして活躍。地域の健康をサポートします。
【過去のテーマ】
- ・高血圧予防を目的とした「おいしい!簡単塩分カット術」
- ・糖尿病予防、動脈硬化予防をテーマとした「食後血糖値を上げない工夫、食事の健康的な組合せは?」
「食」の面からサポート!
スポーツ選手が輝かしい成績を収めるためには、トレーニングのみならず、日々の食事や栄養管理もとても重要です。選手を食の面からサポートすることを目的に、アンケート調査や骨密度・体組成測定を行っています。これらの結果を踏まえて、食事内容のアドバイスやリーフレットの作成、配布を行い選手の食意識の改善や選手の競技パフォーマンス向上に繋げます。
食の楽しみや大切さを伝える
地域の子どもたちを対象とした料理教室。調理体験を通じて食を楽しみ、食の大切さに気づくきっかけ作りをめざしています。「子どもお料理教室」には、ボランティアスタッフとして生命栄養科学科の学生も多数参加します。児童と学生がペアとなり、児童が安全に調理を楽しめるようサポートします。学生はこの活動を通じて、管理栄養士に必要なコミュニケーション能力や、対象者に合わせたサポートや栄養教育の方法について学びます。
管理栄養士国家試験合格実績!
合格に向けて手厚くサポートします!
管理栄養士国家試験の合格に向けて、本学独自の国家試験対策プログラムで実力を定着させます。学科全教員が丁寧にサポート。国家試験対策授業等も充実しています。
これまでの管理栄養士国家試験でも圧倒的な合格率を実現しています。
本学の合格率 100%
第36回管理栄養士国家試験(全国平均)65.1%
〔参考〕厚生労働省発表資料(令和4年3月25日付け)
INFORMATION学科からの
お知らせ
PICK UP授業紹介
FIND WORK
就職・キャリア支援
就職率
※2023年度実績
目指す進路
病院、福祉施設、学校(栄養教諭・学校栄養職員)、行政(市町・保健所)、給食会社、食品会社(商品開発・品質管理など)、ドラッグストア など
主な就職・進学実績
<主な就職先(過去5年間)>
(株)アキタフーズ、(株)アクトシステムズ、(株)味昆、味日本(株)、(株)いかりスーパーマーケット、因島薬品 (株)、エームサービス(株)、(株)エブリイ、(公財)大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院、(社福)桜風会介護老人福祉施設あいあい桜が丘、(社福)尾道さつき会、クニヒロ(株)、(社福)健生会あぶと健生苑、社会(医)里仁会興生総合病院、公立邑智病院、(株)コスモス薬品、(株)ザグザグ、(社福)さんよう、(医)叙叙会福山第一病院、(株)酔心山根本店、(株)スグル食品、(株)誠和、(社福)静和会、(株)ダイエットクックサプライ、(公財)中国労働衛生協会、中部薬品(株)、都吹(株)、(株)ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本、デリカウィング(株)、(株)ドラッグストアモリ、(株)ナリコマエンタープライズ、(株)にしき堂、(株)日米クック、日清医療食品(株)、(株)はま寿司、広島県厚生農業協同組合吉田総合病院、(株)藤い屋、(株)富士薬品、(株)ププレひまわり、(有)勉強堂、(株)北洋本多フーズ、(株)本多、(株)源吉兆庵、(株)都、リョービ(株) など
<大学院進学>
福山大学大学院
GRADUATES卒業生の声
株式会社 日米クック 福山営業所
松崎 美智留 さん
生命栄養科学科2017年卒業 /
広島県立府中高等学校 出身
管理栄養士の資格を生かせる仕事に就きたくて、「おいしい食事で食べることへの喜び」を提供している今の会社を選びました。現在は調理や盛り付け、配膳など現場の経験を積みながら、一人前の管理栄養士として活躍できる日を夢見て頑張っています。
取得できる資格・免許
- 管理栄養士国家試験受験資格
<その他>
- 栄養士
- 栄養教諭(一種免許状)
- 食品衛生管理者(任用資格)
- 食品衛生監視員(任用資格)
RESEARCH
研究
糖尿病予防に役立つ米の研究食糧科学研究室 井ノ内直良教授
日本人の主食である米の中でも、糖尿病予防に役立つ米が注目されています。我々の研究室では、米の主成分である澱粉、植物性のグリコーゲンの構造や物性などの研究を行っています。
安全で効率的な給食管理の研究給食経営管理研究室 石井香代子教授
新調理システムの品質管理について、研究しています。製造した料理の分析や介護食の作業工程管理をテーマに、調理者・喫食者の両方に喜んでもらえる食事作りを目指しています。
FACULTY教員紹介
菊田 安至 教授
栄養生化学研究室
肥満は、高血圧、糖尿病、がんなんどのリスクを高めます。しかし、意外なことに脂肪は、体内ではとても大事に扱われています。いざという時のエネルギー源として、寒い冬を乗り越える防寒具として、脂肪は生きるための大切な資源です。脂肪を優先的に使い切るように人間の身体はできていないので、たくさん食べると太ってしまうのが自然です。
それでもなお、脂肪を減らすためにはどうすればよいのか。人生最大の楽しみの一つである“食べること”を大事にしながら、どうすれば肥満を解消できるのか? この問いの答えを見つけるために、脂肪の分解について分子レベルで研究しています。
村上 泰子 教授
病態栄養学研究室
脂質と聞いてどんな印象をお持ちですか? 脂質はエネルギー源としてだけでなく、生体膜の構成成分として、また、生命維持に必須の生理活性物質の供給源として、私たちの体の中でとても大事な役割を担っています。魚に多く含まれる油には、脂質異常の改善効果や抗炎症作用、血管保護効果などがあります。そのため、食事療法では脂質の量だけでなく、質への配慮が必要となってきます。肝臓病や腎臓病などを中心に、病気と食事の関係について調べています。