学部・学科・大学院

機械システム工学科

Department of Mechanical Systems Engineering

研究・教育設備

CAD/CAM室

概要

CAD/CAM室には高性能コンピュータ、非接触3次元デジタイザシステム(3次元立体スキャナ)、B1版大型プリンター等が設置されており、主に3次元設計教育プログラムの授業で使用されています。

この部屋は2019年度に大幅リニューアルが行われ、高性能コンピュータの導入、ディスプレイの大型化、各種ソフトウェアの最新版への更新が行われました。3次元CADを使用する演習等で快適に使用できるようになりました。

CAD/CAM室での実習

3次元CADを使用する実習では、最初は簡単な形状の部品の制作(モデリング)から始め、部品と部品の結合(アセンブリ)や構造解析などを段階的に行っていきます。

【使用する3次元CAD】
PTC社(アメリカ)製 Creo Parametric 5.0(ハイエンドCAD(※))
(※)3次元CADはハイエンド、ミッドレンジ、ローエンドのカテゴリーに分けられます。ハイエンドは最も高性能な3次元CADで、大手製造業等で使用されています。

光造形室

概要

光造形室には高速光造形機及び造形後の後処理装置一式、光造形データ変換用端末が設置されており、これらの装置を使用することで、3次元CADで作成したモデルをそのまま形にすることが可能です。本学科では設計から試作(ラピッドプロトタイピング)が可能なこの高速光造形装置を導入し、設計した物を実感できる質の高い設計教育環境を実現しています。

光造形室の主な設備

高速光造形機(3Dプリンター)

この装置は、内部に紫外線レーザーに触れると固化する特殊な液状樹脂が充填されており、これに紫外線レーザーを当てることで試作品を造形する、先端的工作機械です。3次元CADデータを光造形データに変換し、そのデータを造形機に送信することで3次元CADでモデリングしたもの試作することができます。授業や課外活動(各種プロジェクト)で使用します。

生産加工実習室

概要

生産加工実習室には各種工作機械が豊富に揃えられており、多様な加工が可能となっています。一隅にはCAM室が設置されており、CAD/CAM/MachineをDNCで接続したCAD/CAM端末で作成したNCプログラムで制御して加工を行うシステムが構築されています。モノづくり実習(2年次)、機械構造実習、卒業研究(4年次)などで使用します。

生産加工実習室の主な設備

立型マシニングセンタ

入力されたプログラムによる工具の自動交換、主軸の回転速度、テーブルの位置を制御し、立軸で回転する切削工具(刃物)により、フライス削り、中グリ削り、穴あけ、ねじたて等の直線・傾斜加工や円弧加工の他、3軸同時制御による複雑な加工が可能な複合デジタル工作機械です。

CNC旋盤

コンピュータ内蔵の数値制御旋盤で、入力されたプログラムにより工具の自動交換、主軸の回転速度、工具(刃物)の移動を制御し、円筒状に内外径の旋削、穴あけ、溝入れ、ねじ切り等の切削加工が連続して行うことが可能なデジタル工作機械です。

各種汎用工作機械

上記の大型NC工作機械と同様に、目的に応じて切削工具を自動交換することで作業を効率的に行う立型ミーリングセンタのほか、旋盤、フライス盤(立型、横型)、インフィード式転造盤、研削盤、被覆アーク溶接機、炭酸ガスアーク溶接機(MIG溶接機としても使用可)、TIG溶接機、スポット溶接機、ボール盤、シェーパー(形削盤)などが設置されており、モノづくり実習などで使用しています。

自動車実習工場(32号館)

概要

1年次に開講される「機械構造実習」や各種実習等で使用します。機械構造実習では、ガソリンエンジン等の分解・組立を通じて機械要素の基礎を学びます。

自動車実習工場の主な設備

動力性能試験装置
(排ガス同時分析型シャシダイナモメータ)

シャシダイナモメータは、室内で試験車に実際の走行状態に類似した負荷を与えて走行状態を再現し、自動車の走行性能を正確に計測できます(出力試験、燃費試験、追越加速試験、発進性能試験等)。更に走行モードでマルチ排気ガス・テスターを使用することも可能です。

電装品性能試験装置

エンジンに附属している電装関係部品(ディストリビュータ、オルタネータ、イグニッション・コイル 等)を単体でこの装置に載せて試験調整します。最近の電装品は一段と大容量化し、負荷状態も過酷になっています。それらの電装品に必要な様々な性能試験や調整を正確に、短時間でおこなえる自動車電装品の総合試験機です。

燃料噴射ポンプテスター

ジーゼルエンジンの燃料噴射ポンプを点検・調整するテスターです。噴射ポンプをテスターに載せて運転し、その時の噴射量をテスターで計量してモニターで確認できます。従来の一定時間噴射した量を実測するタイプと違い、リアルタイムで調整しながら確認できるため短時間で難しい噴射ポンプ調整を行うことができます。

CRT表示フルライン車検システム

民間車検場などで採用しているコンピュータ車検システムです。検査ラインは実施手順から判定まで自動化され、モニターで状況確認できます。車検の入庫から出庫、顧客管理もサポートします。

その他の試験装置

アライメントテスター、ブレーキ性能試験機、ヘッドライトテスター、エンジンカットモデル等、自動車の各種試験、検査装置が揃えられています。