学部・学科・大学院

建築学科

山本 一貴(やまもと かずき)

職 名 講師
学 位 博士(工学)一級建築士
専門分野 建築計画、建築設計
担当科目 建築製図演習Ⅰ・Ⅱ,建築設計演習Ⅰ,建築保存・再生論,建築デザイン論,建築積算など
メッセージ 私たち人間にとってより良い空間を形成していくために,建築計画や建築設計について建築論ならびに建築史を基盤に研究しています。建築は,日々の生活だけでなく来るべき社会をも構想し,現実につくり出すことにほかありません。それだけに人を魅了してやまない世界です。一緒に建築を楽しみ,志してみませんか。

近現代の建築理論の研究を通じてこれからの建築のあり方を探る

建築計画学の原論部分となる,今日の建築設計につながる20世紀の理念と手法をテーマに,建築のあり方や実現の仕方を探る研究をしています。主に日本とドイツの建築思潮を対象に,建築家や評論家の建築理論や設計手法,概念の変化を研究課題としています。例えば,近代化における新しい郷土像の追求は,いま取り組むテーマのひとつです。こうした研究を通じて,私たちの生きる近代を問い直し,建築・都市とその計画・設計といった空間形成そのものの再定義につなげていきたいと考えています。

日欧の建築思潮の比較を通じて地球規模で建築文化を考える

地球規模で近現代の建築思潮を眺めたとき,設計や計画に関する考え方や手法が,人や本を介し,地域や国を越えて伝わり広がっていくことに気づきます。誰が何を参照し,どう伝えたのでしょうか。今日に至る情報化社会,建築文化の国際化の実際に迫りたいと考えています。例えば,ドイツの居住地形成の計画理念・手法の日本における摂取やオランダの建築思潮の日本への伝播は,いま取り組んでいるテーマのひとつです。日本とドイツ,その他欧米諸国の文献や建築を見比べて研究を進めています。

持続可能な社会に向けて瀬戸内・備後のまちの空間形成に寄与する

建築計画学の教育研究の一方で,まちづくりの仕事に活動領域を拡げ,主に地方自治体などで,公共空間を利活用したワークショップの設計や子育て支援施設のインテリア・リノベーション計画など,小規模ながら地域コミュニティの再生につながる事業の企画立案・実施運営に携わってきました。大学の立地する瀬戸内地方や備後地域においても,持続可能な社会に向けて,理論と実践の総合により,例えば建築の保存・再生など,まちの空間形成にも寄与するような地域に根差した教育研究を展開していきたいと考えています。