【心理学科】心理臨床コース新任教員のご紹介

【心理学科】心理臨床コース新任教員のご紹介

2024年度、心理学科では4人の新たな教員を迎えました。ご存知の通り、心理学科は心理臨床コースと司法犯罪コースの2つのコースに分かれています。4人を同時に紹介すると、お一人ごとの魅力を十分に伝えることができませんので、この記事ではまず心理臨床コースの教員の紹介をさせていただきます。担当は学科のFUKUDAI Magメンバーの向井です。

まずは寺田和永准教授のインタビューです。

向井:これまでのご経歴を教えていただけますか?
寺田:学部、修士課程は岡山県で過ごしました。その後、児童相談所の非常勤や愛媛の精神科クリニックで心理士として働いていました。また、教育機関での経歴は保育士養成短大と公認心理師養成の大学・大学院で8年ほど勤めています。

向井:実務経験を積まれてから、大学で働かれようになったのですね。心理学の中でもご専門はとくに何でしょうか?
寺田:臨床心理学を専門にしています。その人が持つポジティブな側面や強みに着目するブリーフセラピーを用いた臨床活動や、ブリーフセラピーのモノの見方を活かした研究に関心があります。具体的には、生徒が毎日登校を継続できている要因を検討し、不登校の未然防止に効果的なプログラムについて研究しています。また、生徒の望ましい行動や親切な振る舞いを促進し、学校適応を高める学校・学級づくりについての研究もしています。

向井:臨床心理学という広い分野の中でも主に学校現場における臨床をご専門にされているのですね。学校現場というと大学も含まれるわけですが、福山大学に着任される際の意気込みや学生へのメッセージなどはありますか?
寺田:福山市は、学生時代を過ごした岡山や地元愛媛にも近いため着任前より親近感があり、ここに通う学生の皆さんと一緒に学べることを楽しみにしていました。
 私の学生時代を思い出すと、多くの出会いに恵まれ、影響を受けた時期であったと思います。ぜひ、皆さんも、大学で講義を受けるだけでなく、たくさんの友人や教職員と交流を持ち、いろいろな体験をしてもらえたらと思います。私も、お会いする学生さんに良い影響を与えられる教員となるように頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。

 


次に宗田直子助手にもお話をうかがいました。

向井:同じくこれまでのご経歴を教えていただけますか?
宗田:福山大学に着任するまでは、クリニックの受付や高齢者施設の心理療法士、精神科の心理士をしておりました。また、食事や食行動、栄養の摂り方と、こころについての問題に関心があり、料理レシピの作成やフードコンサルタントの仕事をしてきました。

向井:なるほど。ご自身の教員紹介のページでは、クックパッドでレシピを公開されていらっしゃいますが、それにはそのような背景があったのですね。ご専門分野は何と考えたら良いのでしょうか?
宗田:研究の専門分野は、青年期から成人期にかけてのアイデンティティ発達です。「個」と「関係性」からみたアイデンティティ尺度の作成を中心に、研究をして参りました。

向井:青年期というとまさに大学生などは青年期の真っ盛りになるわけですので、ご専門をいかした教育・研究ができそうですね。最後にご着任に際しての意気込みや学生へのメッセージをお願いできますか?
宗田:心理職として初の国家資格となる、公認心理師を目指している学生の皆様と、共に、自然豊かなキャンパスで学びを深められることを、とてもありがたく思います。公認心理師の育成に、貢献して行けたらと考えております。
大学生の皆様は、青年期のアイデンティティ形成の真っ只中です。学業やボランティア活動、友人との関わりや、教職員との対話を通して、自分らしい生き方を模索していっていただきたいと思います。サポートいたします!どうぞよろしくお願いいたします!


二人の新任教員がそれぞれ学校臨床と青年期のアイデンティティ形成という大学生活と深く関わる領域をテーマにしています。その専門知識・経験をいかした教育・研究に期待しましょう。

 

学長から一言:心理学科に新たに赴任の寺田准教授、宗田助手、福山大学へようこそ! これまでの経歴や実務経験を活かして、本学の学生の教育のために貢献して下さるよう、お願いします。大学はお二人の研究関心にとってもってこいの場所かも知れません。研究面でも新たな展開や発展を期待しています。

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