【スマートシステム学科】学術講演会で院生・学生が発表!
県立広島大学にて第27回計測自動制御学会中国支部学術講演会が、12月1日(土)に開催されました。工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)の学生と大学院工学研究科電子・電気工学専攻の大学院生の発表が多数ありました。この様子について、スマートシステム学科の伍賀が報告します。
この学会は、毎年スマートシステム学科の学生が何件も発表を行っており、昨年はこのブログで報告したように鳥取大学で開催されました。今年は県立広島大学での開催のため、スマートシステム学科4年生2人、大学院生3人の合計5人が口頭発表のために登壇し、昨年以上に盛況な学会となったように思います。
田中研究室4年生の村上祐紀君の発表は「海底カメラのための画像処理システムの開発」でした。これはブログでもたびたび報告されている里山・里海プロジェクトの藻場観測用カメラの開発に関して、彼が携わっている部分の研究をまとめたものです。彼が夏から頑張って進めてくれた研究の成果が出ていました。
村上君の「海底カメラのための画像処理システムの開発」
私、伍賀研究室4年生の花見堂大輔君の発表は「実機ロボティックスワームを指向したセンサ統合の検討」でした。今回の発表には、3Dプリンタやレーザー加工機を使って彼が組み立てた小型移動ロボットを持ち込みました。質疑応答後も、会場の興味をもってくださった研究者の方から質問を受けて好評だった。。。かな??
花見堂君の「実機ロボティックスワームを指向したセンサ統合の研究」
三谷研究室大学院生の中村君の発表は「単発正弦波を用いた距離計測」でした。この研究は、4年生の岩佐勇輝君も共同研究者で岩佐君も学会に参加しました。これは、温度や圧力の影響を織り込んで音波によっていかに正確に距離計測をするかという研究で、会場からの質問にも大学院生らしくしっかりと対応できていました。
中村君の「単発正弦波を用いた処理計測」
沖研究室大学院生の白井勇也君の発表は「電動車椅子ユニットの衝撃緩和方法の一検討」でした。これは、制御理論を用いて、福祉学校で求められている訓練用電動車椅子を安価に実現させるための研究です。車椅子を使用する個人個人に、最適にどのような調整をするのか?という質問が会場から投げかけられていました。
白井君の「電動車椅子ユニットの衝撃緩和方法の一検討」
同じく、沖研究室大学院生の角野友来人君の発表は「GMVCによるカメラを用いたライントレースの一検討」でした。GMVCとは、一般最小化分散制御(Generalized Minimum Variance Control)という調整手法の一つで、この研究では床に貼ったテープのラインに沿って、台車を自動的に走行させる研究に適用しました。こちらも会場から多くの質問が出ていました。
角野君の「GMVCによるカメラを用いたライントレースの一検討」
今回の研究会では、昼食時にランチョンミーティングとして学会に参加した研究者や学生さん同士の交流の場がありました。福山大学の学生の皆さんも、他大学の学生とコンピュータのプログラミングに関する情報や研究に関する情報交換を活発に行って、貴重な経験になったようです。
お昼を食べながら研究に関する情報交換をする沖研究室の大学院生、白井君と角野君
また、学生以外でも工学部長である香川教授が「光リンクセンサーネットワークのための光軸とラッカーの高速化を目的としたアルゴリズム設計」の発表で登壇しました。さらに、香川教授、三谷教授、沖准教授、そして私伍賀はセッション座長としての司会を務めました。学生及び教員の皆さん、お疲れ様でした!他大学も参加する学会発表は、学生にとっては貴重な体験の場です。この経験を今後の卒業論文、修士論文、そして自分の研究へと活かしていきたいですね!
登壇した4年生の花見堂君と村上君
学長から一言:スマートシステム学科の院生と学生の皆さん、それぞれとても面白い研究ですねッ!いくつかは本学のブランディング事業「瀬戸内の里山・里海学」がらみなのも、いいですねッ!卒業、修了まで、しっかりがんばって!!!