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【機械システム工学科】「CAD/CAMシステム」授業紹介!
機械システム工学科の2年生の授業に「CAD/CAMシステム」があります。今回は「CAD/CAMシステム」の授業内容を機械システム工学科の中村が紹介していきます。(投稿は学長室ブログメンバーの小林)
この授業では、オリジナルのスパナを設計することによって、一連の設計生産システムで構成されるモノづくりを体験します。また,設計開発における3次元CAD/CAM/CAEの有用性を理解することが出来ます。
大きさなど、与えられた設計条件の範囲内で、オリジナル形状のスパナを3D-CADを用いてモデリングします。
作ったモデルは、CAEを用いて解析を行います。今回はM8のボルトを1.2N・mの回転トルクで回しても変形しないスパナを作るのが課題です。
作った図面や計算結果は、強度設計書や理論解析シートとしてまとめます。
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モデリングデータは3Dプリンタで試作して、寸法などに間違いが無いか確認し、CNCを用いて鋳造用の鋳型を作ります。
作った鋳型に溶かした金属を流し込み、スパナを作ります。
作ったスパナは設計した寸法通りか確認したら、実際に重りをぶら下げて強度を確かめます。
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最後はすべての結果をレポートにまとめます。設計からシミュレーション、製作まで、モノづくりの一連の作業を半期ですべて行うので、レポートもそれなりの分量になります。
時には友達と相談しながらまとめます。
要求スペックを満たしつつ、頭で思い描いたものが実際に形になるのはとても楽しいですね。この授業ではスパナというシンプルな形状のものを作りましたが、今後の授業では、ターボポンプの設計などよりハイレベルなモノづくりを学びます。
以上、CAD/CAMシステムの授業紹介でした。
「CAD/CAMシステム」の授業の紹介は、学科YouTubeでも紹介しています。
https://youtu.be/iwQ7VkfKn5s
学長から一言:コンピュータ支援による設計・製図と製造を意味するCAD/CAMは、機械システム工学科の重要な学習内容。製図板の上で手書きの設計を行うのは、もう昔の話なのでしょうか。今はパソコンの画面を見ながら自在に形を考え、ものづくりを行って行くようです。思い通りの作品が作れた時の喜びは格別だろうと想像します。