【情報工学科】新任教員 今井准教授の紹介!
高度情報化社会で活躍するIT分野のスペシャリストの育成に貢献すべく、情報工学科の教師陣に二人の教員が新しく加わりました。情報工学科の金子学科長からの報告を学科のブログメンバーの中道がお伝えします。
今年度、高度情報化社会で活躍するIT分野のスペシャリストの育成に貢献すべく、今井准教授、天満助教の2名が新たに加わりました。
今回はまず今井准教授の自己紹介からです。
4月1日付で、工学部情報工学科に准教授として着任した今井勝喜と申します。
福山大学はキャンパスがとても良い環境ですね。
これまで、「自然計算」という、自然の中で観察される計算過程と、自然に触発された人為的計算を扱う研究分野に携わってきました。特に自然、社会現象のモデル化に用いられるセル・オートマトンという計算モデルを中心にして研究しています。ここ数年は、3次元のモデルを扱うために、ヴァーチャル・リアリティ (VR) やオーギュメンテッド・リアリティ (AR) 表示のためのヘッドマウントディスプレイを用いた可視化にも取り組んできました。その過程で、VR/AR による表現の拡張を活かすためには利用者の認知能力の変動に応じた表示の仕方を考えることがとても重要だと考えるようになりました。わたしたち自身が「自然」の存在であり、作業の過程そのものも「自然計算」の研究対象だと思っています。
情報工学では、扱う対象の知識だけではなく、ソフトウェアとハードウェアにまたがるツールとしての情報システムそのものの知識や理解が、その対象を扱う能力に直結します。それは昨今のChatGPTに代表される大規模言語モデルの劇的な進歩を鑑みても明らかですが、そのような激動の中でもぶれることのない根源的な概念や知識を習得し、進歩を見据えたビジョンを抱くことはできるはずです。これまでに身に着けてきた、計算機科学と数学の知識を授業や研究指導に活かしていければと考えています。
着任したばかりで、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
学長から一言:今井勝喜准教授、福山大学へようこそ! 時代の「寵児」である情報工学の専門家の加入で学科は大いに活気づくことでしょう。研究内容と背後にある思想は、ずぶの文系人間には難解ですが、研究とそれに基づく教育の成果が大いにあがることを願っています。