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【薬学部】日本薬学会第143年会(札幌)で学生たちが研究成果を発表!
日本薬学会 第143年会(会期:令和5年3月25日〜28日)が、北海道大学で開催されました。遠方での開催でしたが、久しぶりの対面での開催で、本学薬学部から43演題もの発表が行われました。そのうち20演題は学生による研究成果の発表でした。その学会の様子について、町支教授と松岡准教授が報告します(学長室ブログメンバーの五郎丸が投稿します)。
本学薬学部の研究室は、基礎薬学分野(化学系2研究室、生物系4研究室、物理系4研究室)、衛生薬学分野(2研究室)、医療薬学分野(5研究室)、薬学臨床分野(3研究室)の合計20研究室から構成されており、高い専門性に基づいた研究が行われています。その各研究室で学生たちが取り組んできた研究について、日本薬学会で発表した様子をご紹介します。
[26P1-am1-109S] Glucose transporterをターゲットとしたBNCT用ホウ素薬剤のin vitroおよびin vivo評価
○木村 芙弥、寺田 成那、佐藤 雄己、鈴木 実、金谷 貴行、白川 真
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発表前、とてもリラックスして、学会を楽しんでいるようです。
[26P1-am1-110S] ホウ素中性子捕捉療法のためのBPAを構成成分とするイオン液体の開発
○河本 紗季、河上 清香、坂居 知憲、寺田 莉子、鮫島 未森、佐藤 雄己、熊田 博明、榮 武二、松村 明、亀川 展幸、竹内 亮太、堀 均、鈴木 実、白川 真
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これから発表がんばるぞ!その気合が伝わってきます。
[26PS4-am03S] 残薬、運動習慣が透析患者の薬物療法に与える影響
○山本 葵、猿橋 裕子、西 隆博、山川 治子、高根 浩
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落ち着いて研究結果を発表することができました!
[26E4-pm08S] 大黄甘草湯のレスポンダー・ノンレスポンダーを制御する腸内細菌叢と免疫グロブリンAの関連性
○三谷 竜也、竹本 菜緒、髙原 千穂、井関 將典、矢作 綾野、石原 克彦、井上 裕文、田中 隆、野中 源一郎、髙山 健人
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この日に向けて地道に研究を取り組んできました。その成果やいかに?!
[27HS2-pm05S] 食習慣の違いは慢性腎臓病の病態進展に影響を及ぼす
○中山 嶺於、髙原 千穂、陽山 碧、岡 優真、井上 裕文、髙山 健人
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発表学生の緊張がこちらにも伝わってきます。ガンバレ!!
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2人とも発表が終わり、ホッとしている所です。
[26P1-pm2-025S] 抗ウイルス活性を有するβ-カルボリンアルカロイド(S)-brevicollineの不斉全合成研究
○迫口 小晴、西山 卓志、庄野 稜也、中西 菜摘、小幡 真名美、町支 臣成
[26P1-pm2-026S] Camptothecin類縁化合物rosettacinの全合成とその誘導体合成
○水野 翔太、西山 卓志、遠藤 麻衣、吉浦 貴稀、本屋敷 敏雄、波多江 典之、町支 臣成
[26P1-pm2-027S] インドロ[3,2-a]カルバゾールアルカロイドracemosin Bの全合成研究
○深田 奈々夏、西山 卓志、竹尾 由莉亜、町支 臣成
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発表前です。妙にリラックスしていました。内心は緊張しているのかな?
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本来なら、奇数と偶数で各討論時間が50分間のところ、終始質問を受けディスカッションしていました。充実した発表だったのではないでしょうか。
[27P1-am1-125] 薬学教育が及ぼす薬学生の自己の健康に対する意識と生活習慣への影響
○小松 可歩、村上 慎、鶴崎 健一、田中 信一郎、猿橋 裕子、前田 頼伸、中崎 千尋、境 絃樹、竹田 修三、杉原 成美
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よく頑張りました!たくさんの質問にもしっかり対応できて、素晴らしい発表でした。
[27P1-pm2-001S] 13C NMRを用いたプロリン残基を含むジケトピペラジン由来アニオン体のジアステレオマーの検出
○福場 悠真、石津 隆
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今から発表するぞ!っという感じでしょうか。
[27P1-pm2-015S] 水中における(-)-エピガロカテキン-3-O-ガレートを用いたプロリン残基を含むジケトピペラジンの不斉認識
○藤谷 侑加、石津 隆
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以前、本学に勤められていた堤先生も来てくださいました。
[27P2-pm1-036S] 腎虚血再灌流障害における尿細管細胞のCHAC1がアポトーシス誘導に及ぼす影響
○上村 優佳、小田川 和央、木平 孝高、藤村 よしの、佐藤 英治
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多くの質問がありました。緊張していましたが、回答できていました。よくがんばりました!
[27P2-pm1-038S] リゾホスファチジン酸は低酸素誘導因子-1αを介して脂肪細胞に炎症を誘導する
○森川 綾子、長田 真由子、藤村 よしの、木平 孝高、佐藤 英治
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とても堂々と発表できていました。よくがんばりました。
[26F2-am13S] High-mobility group box1に対するグリチルリチン誘導体の効果
○宮丸 晶帆、町田 葵、前原 昭次、稗田 雄三、秦 季之、井上 敦子、大西 正俊
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学会に参加して貴重な経験ができました!
[27P2-pm2-040S] 出血性脳障害に対するα7ニコチン性アセチルコリン受容体長期刺激の効果
○町田 葵、井上 敦子、大西 正俊
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対面学会で研究者たちの熱気を感じることができました!
[27P1-pm2-065S] ヨモギエンドファイトによる変換反応で得られる新規アルテミシニン誘導体
前原 昭次、○妹尾 康平、白名 真子、秦 季之
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緊張の様子がこちらまで伝わってきます。よく頑張りました。
[27P1-pm2-066S] 日本産及びインドネシア産ヨモギエンドファイトの構成と特徴
前原 昭次、○白名 真子、田川 美生、塩瀬 真子、山崎 音、秦 季之、アーマド ファトーニ、イリアス ムハマド、アンドリア アグスタ
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研究成果を理解してもらおうと全力を尽くしています。
[28P2-am1-005] 2-phenylisoindolin-1-one及びその誘導体のモノアミン酸化酵素阻害活性
○谷山 楓華、岡 風征、稗田 雄三、前原 昭次、秦 季之
[28P2-am1-006] 機械学習によるMAO阻害活性予測
○土岐 雅幸、前原 昭次、秦 季之
[28P2-am1-007] SARS-CoV-2-main protease阻害活性予測のためのGraph Neural Networkの作成
○大平 真菜、前原 昭次、秦 季之
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クラーク像の前にて、全員大志が抱けたかな?
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本学会への参加者総数は8000名を超え、教員たちも有意義なディスカッションを楽しみました。今後も学生たちとともに、さらなる研究に向けて取組みます!
薬学研究科長から一言:札幌で開催された日本薬学会第143年会は、すごい人数で盛り上がった学会でしたね。特に若い方が多く発表しており良い学会でした。福山大学からも多くの学生達が自ら見出した結果を発表しており、様々な大学の方からの御指導や御助言を頂けたと思います。学会発表を通じて盛り上がった研究への情熱を持ち続け、さらに成果を出して論文へと発展させましょう。
学長から一言:対面で実施された日本薬学会の大会で、本学の薬学部から実に43演題、そのうち学生が主体の20演題もの発表が行われたと知って大いに驚きました。関係者が大挙して大会主催校の北大へ赴いた様子を想像しています。所属研究室の教員の指導を受け、共に頑張った研究成果の報告であり、学生諸君は大いに気を吐いたことでしょう。この経験がさらなる成長につながることと信じています。