【建築学科】令和4年度「建築家による卒業設計批評会」を開催!
建築学科では毎年、建築家による卒業設計批評会を開催しています。今年度は、2月22日(水)13時から工学部棟の2階製図室で行いました。昨年、一昨年とコロナ禍による影響により遠隔で実施してきましたが、今年度は対面で実施することができました。このことについて、大島教授からのレポートが届きましたので、学長室ブログメンバーの山本がお伝えします。
今年度の建築家による卒業設計批評会の参加学生は6名、建築家として今川忠男様(今川建築設計)、角直弘様(株式会社一級建築士事務所設計組織DNA代表取締役)、柳瀬寛夫様(株式会社岡田新一設計事務所代表取締役社長)の3名の方々に参加していただきました。
卒業設計については、学科の最終審査会を2月7日(火)に行い、そのなかの優秀作品は前回のブログ(【建築学科】令和4年度の卒業設計優秀作品が選定されました!)で紹介しました。卒業設計は、テーマ、敷地選定、プログラム、デザイン、表現方法など全て学生自身が考えて設定し、その内容も多岐にわたります。そのために、学科内の評価だけではなく、社会で活躍され、設計の専門家である建築家の方々による多角的視点による批評やメッセージが参加学生にとって貴重なものになると考え、毎年この時期に批評会を実施しています。また、卒業設計は望ましい建築や空間の在り方が提案され、必ずしも実現することを前提にしていませんが、実際の建築の設計を手掛けられている建築家の方々による批評会は、参加学生の卒業後においても有意義なアドバイスを得る機会となっています。
今回の参加学生の作品は、「広島平和祈念卒業設計展」(3月7日(火)~3月9日(木)、於・広島県立広島産業会館)や、次の年度の学科主催の「卒業設計展」にも出展することになり、批評会はそれらの作品のブラッシュアップに向けた最後の取り組みになります。
学科内の最終審査会の発表形式は図面と模型のみでしたが、批評会ではその後の進展もあるため、図面と模型とともにパワーポイントによるプレゼンテーションを行いました。
批評会開始前の準備です
最初の発表者:佐々木壮さん
(潮待ちの防波堤建築 ―郷愁の町・鞆の浦水産観光施設―)
2番目の発表者:藤川敬祐さん
(一筋の軌跡を辿る ―ケーブルカー による眺望建築―)
3番目の発表者:井林千尋さん
(かこい ~西広島駅周辺における〈選択できる〉居場所 の提案~)
4番目の発表者:岡本直大さん
(平和が存続する時間「一瞬」のために ―弁証法的手法による形態及び建築空間の設計提案―)
5番目の発表者:手錢一眞さん(数十年後の参拝者へ)
6番目の発表者:藤川 祥さん
(都市に根付くもの 今後の都市における理念的建築物とパブリックスペースのあり方)
昨年同様、批評会は長時間に及び、学生の発表内容や質問への回答も学科内の最終発表会の時より洗練され、短期間ですが成長が感じられました。批評会にご参加をいただきました今川忠男様、角直弘様、柳瀬寛夫様、貴重なアドバイス等をいただきありがとうございました。
参加した4年生は卒業設計を最後まで非常に熱心に取り組み、優秀な作品をつくられたと思います。卒業後も、それぞれの分野で建築の専門家として活躍されることを期待します。
学長から一言:学外から建築のプロフェッショナルをお招きして開催の「建築家による卒業設計批評会」で発表した6名の卒業予定者は、さぞかし緊張して自分の作品について説明したことでしょう。お疲れ様でした。おそらく日頃接している学科の教員とはまたひと味違った評価やアドバイスを受けることができたことと思います。それらがこれからの活躍の糧となることを祈っています。