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【就職課】Bingo Job Lab ~学生も経営者も満足度100%~
広島県中小企業家同友会の経営者と学生との懇談会「Bingo Job Lab」を2月10日(金)に実施しました。その様子を就職課の平が報告します。
今回のBingo Job Lab(ビンゴジョブラボ)には、備後地区の経営者11名と、就活直前の3年生22名が参加しました。このイベントは、①グループ討論、②ミニセミナー、③模擬面接の3部構成で実施されました。
グループ討論とミニセミナー
グループ討論では、【企業が求める人材と学生が考える人材像】というテーマで、企業と学生の意識の違いに焦点を当てました。
経営者側の意見から浮かび上がったのは、「素直」や「うそをつかない」など、誠実な人材像でした。「素直」であれば、仕事の吸収が早くなります。また、失敗を隠さず直ぐに謝れば社員同士のフォローが可能だが、うそを つくと取り返しがつかなくなることに、学生たちは納得していました。他方、学生側からは、自らが考える人材像と相違するという意見もありました。
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グループ討議(経営者との活発な意見交換ができました)
ミニセミナーでは、【企業は履歴書のどこをみている?】というテーマを掲げ、学生たちが書いた履歴書をもとに、経営者から適切なコメントをいただきました。
学生側からは、「気になっていた文字数や文字の大きさについて聞くことができて、大変勉強になりました。」「企業が注目している点と学生側が注目している点が違っていたので、いい勉強になりました。」など、企業の見るポイントを理解したようです。
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履歴書についてのアドバイスを聞き、熱心にメモを取る学生たち
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経営者が自社に送られてきた履歴書に基づきワンポイントアドバイス
大事なポイント
今回のイベントに参加できなかった皆さんにも、1つ大事なポイントをお伝えします。
経営者側からは、「手書きで一文字一文字丁寧に書いてある履歴書を見ると熱意が伝わってくる」との発言がありました。また、履歴書を3つ折りにして定型サイズの封筒で送ってきたり、履歴書のみ送ってくる学生がいるが、最低限のマナーは知っておいて欲しいともいわれました。
もちろん、大学での指導では、履歴書は折らずにA4サイズの封筒に入れ、送付状を添えるようにと伝えています。送付状は、あなたの誠意を伝える大切な気持ちの表れです。
模擬面接前の休憩時間にも学生たちは各社の社長に質問をし、歓談するなど、積極的な姿勢を見せていました。このことで、緊張感も随分とほぐれたようでした。
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休憩時間も学生が熱心に質問をしています
模擬面接~学生たちが面接官目線を経験~
いよいよ後半の模擬面接です。
3会場に分かれ、【入室→自己紹介→着席→自己PR】をし、その後、履歴書の内容をもとにした質問だけでなく、変化に富んだ予想外の質問も投げかけられました。
1グループ30分の所定時間の中で質疑と講評もしていただきました。
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最後の人がドアを閉めて・・・入室の練習は良い経験になりました
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学生も本気ですが、経営者も本番さながらの質問を考えて下さっています
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学生たちが経営者の後ろに座って、経営者目線を経験
最後に、経営者側のアドバイスとして、こんな言葉をいただきました。
「我々中小企業は、面接で学生さんを見る時に、この学生さんを採用したら、どの職場で、どんな仕事で活躍してもらえるかを想像しながら、採用を前提に面接しています。」
「コロナ禍の様々な制限がある中で、全員同じ条件で見ることができるのは『勉強』です。勉強にどのように取り組んできたをきちんと伝えられたらよいです。」
日本の全企業のうち97%が中小企業といわれています。
企業側が学生の皆さんの人柄を想像しやすいような自己PRと、ガクチカ(学生時代に最も力を入れたこと)を伝えられるよう、改めて自分のことを顧みてください。そして、「元気な挨拶」と「みだしなみ」 の2つをクリアして、ポイントをアップしていきましょう。
最後になりましたが、今回ご参加いただきました広島県中小企業家同友会の会員企業であるO・I株式会社、株式会社オーザック、有限会社おおたか住設、北村自動車株式会社、株式会社ケンユー、有限会社三愛機工、株式会社昭和工業所、株式会社豊田工業所、有限会社福山サービスセンターイトウ、松岡製麺有限会社、福山ステンレス鋳工株式会社の経営者の皆様、お忙しい中ご協力いただきまして本当にありがとうございました。
学長から一言:これから就職活動に取り組もうとしている学生の皆さんにとって大変役立つ催しになったようです。普段お目にかかったり、お話しする機会がない企業経営者の方々との懇談や数々の貴重なアドバイスはずいぶん有益だったに違いありません。ご多忙の中、ご協力を賜った広島県中小企業家同友会の会員各社の関係者様に私からも心から感謝を申し上げます。