【心理学科】高大連携公開講座を開催!

【心理学科】高大連携公開講座を開催!

高校生の皆さんに、心理学についてお話しする「高大連携公開講座」が学内で開催されました。

講座のタイトルは「性別とジェンダー」(社会心理学)、「あいまいな私の心」(認知心理学)です。

三蔵祭の熱気に包まれた土曜日の福山大学で、7名の高校生が心理学科教員の講義を受講しました。その模様を宮崎由樹講師がまとめました。ブログ担当の野寺(心理学科)が投稿します。

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10月13日(土) に、高大連携公開講座「あいまいさと向き合う心理学」(一般社団法人教育ネットワーク中国の高大連携事業) を実施しました。

第1部 性別とジェンダーの心理学

第1部は、青野篤子教授による「性別とジェンダーの心理学」の講義でした。生物学的に備わった性 (sex) と社会的につくられた性(gender) に関する説明をはじめとして、我々の“性別”について問いかける内容の講義が行われました。

陸上のキャスター・セメンヤ (Caster Semenya) 選手の事例などを通じて、受講した高校生は「何をもって女性・男性とみなすのか?」「性別検査の結果と本人の考える性別が一致しなかった場合に、どちらが優先されるべきか?」等について、お互いに考え意見を出し合いました。高校生は、性別はあいまいさをはらんだ概念であること、同じ世代の高校生であっても考えや意見が多様であることを実感できたようでした。

この講義の内容は、青野教授の著書「ジェンダーの心理学」や「アクティブ・ラーニングで学ぶジェンダー: 現代を生きるための12の実践」でも紹介されています。興味のある方は、是非ご一読ください。

第2部 あいまいな心の私

第2部は、宮崎由樹講師による「あいまいな心の私」の講義でした。私たちの注意能力、記憶能力、意思決定のあいまいさに関する講義の他、Virtual Reality機器を用いた「体外離脱錯覚」(=身体感覚の所在のあいまいさ) のデモンストレーションなど、我々の自己認知のあいまいさに関する内容の講義が行われました。

その他、眼球運動測定装置を用いた実際の実験も体験してもらいました。これから実施する予定の実験ですので、ここで詳しい紹介はできませんが、体験した高校生が実験の説明画面を見ている際の眼球運動を記録したものをお見せします。動画の中で動く赤い点が、体験した高校生の視線位置を記録したものです。(この動画だけでは、なかなか伝わり辛いですね・・・)

最後に

福山大学心理学科は、高校生が「大学の講義」を実際に体験できる機会をその他にも提供しています。興味のある方は、入試広報室を通じ(084-936-2111(代表) から入試広報室へ)、福山大学心理学科を是非訪ねてください!

 

学長から一言:これだけ読んだら、心理学の端っこをちょっと見せられた感じで、もっとみたいな~、もっと学んでみたいな~、と思いませんか?!?福山大学心理学科をぜひ訪問してみましょう!!!

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