【経済学部】バリ島研修2018レポート!
9月1日(土)~9月11日(火)までの間、インドネシアでのバリ島研修が行われ、14名の経済学部の学生が参加しました。今年で6回目となりますが、今回は国際経済学科長の足立先生に代わり、初めて藤本が引率してきました。遅くなってしまいましたが、バリ島研修の様子をご報告します。
——————————————————————————————————————–
インドネシアは、大小様々な1万7千の島々に2億5千万人の人々が住む、経済成長著しい東南アジアの大国です。成長のエンジンとして観光業にも力を入れており、なかでもバリ島は世界的な観光地として有名です。古くから信仰されているバリ・ヒンドゥー教とその伝統文化が生活に色濃く残ります。
今回の研修は、経済学部の協定校であるサラスワティ外国語大学(STIBA)の日本語学科の学生、摂南大学経営学部の学生との交流会とグループディスカッション、観光局でのバリ観光産業に関するレクチャー、チャングービーチでのココナッツ植樹&清掃ボランティア活動、英語のクラスと英語によるバリ島文化や生活についてのレクチャー、STIBA学生の実家へのホームビジット、沐浴体験など、盛りだくさんの内容でした。観光旅行ではできないことをめいっぱい体験してきました。
バリ島観光局では、観光振興政策に関するレクチャーを受けました。バリ島への観光客数は年々増加していること、新たな観光プランの開発、火山の噴火や地震の発生時に正確な情報を世界に向けて発信し風評被害を抑える取り組みなどについて伺いました。バリ島については「南国リゾート」といった程度の認識しかなかった私には、バリ・ヒンドゥーの伝統文化と自然、そしてバリの人々の「調和」がバリ観光振興の基本理念となっているとおっしゃった点がとても印象に残りました。実際、この調和こそがバリの人たちとコミュニケーションをする中で感じたバリの魅力だと感じられました。
観光ビジネスに関心のある学生も多く、皆、真剣に聞いていました。学生からも提案があれば、是非とおっしゃっていただき、農村部での観光農業の開発や渋滞緩和や衛生など快適性・利便性の改善、宗教施設のバリアフリー化などに関する学生からの意見や提案を聞いていただきました。
英語の勉強も含め、研修はとにかく盛りだくさんの内容で、毎日ヘトヘトでした。でも、楽しく充実した11日間はあっという間に過ぎました。帰国便は深夜発でしたが、STIBAの学生が空港まで見送りに来てくれて、別れを惜しんでいました。このとき、すでに次回バリに来る時期について話している学生もいました。
この研修の最大の目的は、海外を自分の目で見て、肌で感じることです。多くの学生は、今回のバリ研修が初めての海外経験で、パスポートもこのために作りました。研修自体が非常に貴重な体験ですが、単に外国に行くという体験でも意識して行えばそれだけで意味のあることだ、と以前に「グローバル人材の素養」について備後企業の方が話してくださったことを覚えています。途上国は危険だから、怖いから、では何も始まりません。
2年前にこの研修に参加した学生の一人である宇都宮大樹くんは、この8月から同じバリ島のウダヤナ大学に留学しています。彼は、バリ島の観光産業に学び福山・鞆の浦の観光振興に貢献したいとの思いから「トビタテ!留学JAPAN」に応募して見事に採用され、今回GoBaliプログラムに参加しました。同大学とサラスワティ外語大にて、英語とアジア経済、観光ビジネスなどについて勉強しています。2年前のバリ研修での見聞や体験が、そのきっかけになっていることは言うまでもありません。彼の留学の様子や成果は、あらためてご紹介したいと思います。
今回の研修では、不慣れな地でタイトなスケジュールをこなした学生はもちろん大変だったと思いますが、研修中の移動や昼食を手配しつつ様々な心配りをしてくれたサラスワティ外語大学日本語学科の現地学生たちには、感謝はもちろん大いに感動しました。本学の学生たちも、彼らとの交流からいろいろなことを学んだと思います。
国際経済学科では、学生が段階的に海外経験を積んでいけるように海外研修プログラムの充実に取り組んでいます。このバリ島研修は、いわば海外研修の初級編です。学生たちは、英語学習の必要性を痛感し、また今後のトップ10カリキュラムや留学、海外インターンシップへの参加意欲を高めました。彼らがこの経験をどのように活かしてくれるのか、とても楽しみです。
学長から一言:福山大学では、たくさんの海外研修や留学の機会を用意していますが、このように学部独自のものもあります。。。準備をし同行する教員は大変ですが、学生がこのように成長すると、うれしいですね!は・じ・め・の・一歩!!!学生の皆さん、次はどうでますか?!?