【海洋生物科学科】水上講師が国際学会で招待講演者として発表!

【海洋生物科学科】水上講師が国際学会で招待講演者として発表!

12月16日(金)~18日(日)にインドのヴェールールにある私立のVellore Institute of Technology(VIT)で開催されたInternational Conference on Recent Advances in Biotechnology and Environmental Science (ICRABES)に、海洋生物科学科水上雅晴講師が招待講演者として参加しました。水上講師からレポートが届きましたので、学長室ブログメンバーの阪本が投稿します。


大規模な国際学会

本学会は、世界中から250人が参加して開催された生物学・化学分野ではインドでも大規模な学会です。日本時間の12月17日(土)13時(インド時間同日9:30)からZoomによって水上講師が参加しました。プログラムこちらです

水上講師の講演レポート

発表のタイトルは「Bacterial Diseases of Ornamental Fish in Japan」(日本における観賞魚の細菌性疾病)でした。30分の講演の中で、福山大学附属内海生物資源研究所の研究紹介やマリンバイオセンター水族館の紹介、並びに水族館のメンテナンスを学生が主体的に実施していることなども述べました。

講演内容は、日本に輸入される観賞魚に見られる疾病と、観賞魚であっても感染症防除は必須であることを強調し、具体的には国内繁殖されたタツノオトシゴの仲間のクロウミウマと中国から輸入されたドジョウに見られた細菌性疾病について、病原体と病原因子について明らかにしました。参加者からは多数の質問が寄せられましたが、時間の関係で限られた質問にしか回答できなかったのは残念でした。

また、今回の発表に関して大変お世話になりましたSudhakaran博士からは、「インドでは観賞魚に関わる研究にはあまり取り組んでいないので、インド人にとっては新しい分野の発表でした」とのコメントもいただきました。次回は必ず現地に行って対面で参加し、多くの研究者と意見交換をしたいと考えています。

なお、本研究は海洋生物科学科の有瀧真人教授三輪泰彦教授伊丹利明教授及び藤井啓子助手との共同研究です。今回の発表は、伊丹教授からの紹介があって実現しましたが、久々の国際学会への参加となり、非常に良い刺激を受けました。今後も精力的に研究に取り組んでいきたいと思います。

 

 

学長から一言:生物工学・環境科学に関する国際会議において水上雅晴講師が行った観賞魚の感染症防御に関する研究発表は高い関心を集めたようですね。会場までの長い移動を必要としないオンライン開催の良さもありますが、やはり現場の雰囲気の中で、生の反応を受けながら丁々発止の遣り取りをする醍醐味に勝るものはないでしょう。次は、他の研究分担者も含めて、積極的に国外も含む学会活動が展開されることを願っています。

 

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