【プロジェクトM】「第3回因島キャンパス見学バスツアー」を実施!
プロジェクトMでは、恒例になりつつある「因島キャンパス見学&実習船乗船体験バスツアー」の第3弾を実施しました。この企画は、大学と法人の理解と援助を得て、プロジェクトM主催、今津交流館、今津まちづくり推進委員会、福山市松永地域振興課の共催で開催しているものです。今年はコロナ禍がいくぶん下火であった10月29日(土)に実施しました。ちょっと遅くなりましたが、じいじ隊長(生物工学科・秦野琢之教授)からの報告をお届けします(投稿は企画・文書課)。
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この催しは、プロジェクトMが呼びかけて因島キャンパスに地域の親子連れを招待して、水族館やキスの養殖施設での瀬戸内海の生き物との触れあいや実習船第二爽風丸の乗船体験などを通じて、地域の人たちに因島キャンパスをよく知ってもらうことを目的としています。もちろん、博物館実習の授業を履修している海洋生物科学科の学生にとって、展示解説の実践の機会にもなっています。
気持ちよく晴れあがった10月29日(土)、12時の集合時間までに12組35名の親子連れがスクールバス乗り場に集まりました。体温測定、マスク着用などのコロナ対策をして、Mのメンバー紹介、簡単な挨拶を経て、大学のバスに乗り込みました。また、バスの中では学生がMの活動や福山大学、因島キャンパスの説明を行いました。
因島キャンパスでは、4名の教員(有瀧教授、真田講師、水上講師、泉講師)と水族館実習の学生20名が出迎えてくださいました。ここからは因島の学生たちに進行などすべてお任せしました。参加者は2つのグループに分かれて、第1グループはキスの養殖プールと水族館、その後、爽風丸への乗船、第2グループはその逆という流れで見学が始まりました。
第1グループはテッポウギスの養殖施設の見学からスタートし、ワムシというエサの説明を受けた後、中型水層を泳いでいるキス(まだ小さい)を見学しました。また、マダイの稚魚の顕微鏡観察も体験しました。顕微鏡を覗く子どもたちの真剣な顔が印象に残っています。大型水槽では、まだテッポウまでは届いていないけれど、優に20cm越えのキスが悠々と泳いでいました。餌をやると素早い泳ぎで食べていきます。これもほとんどの子どもは初めての経験で、ちょっとびっくりしていました。「しまなみ寿司」さんで食べてみたいというお父さんもいました。
水族館では、実習の学生さんたちがそれぞれの担当の水槽の魚について順番に説明してくれました。海の魚だけではなく、川の魚の展示もありました。今年は水族館が休館続きだったため、学生さんも久々の説明という感じでちょっとアタフタ感もありましたが、親子ともしっかり聞いてくれていました。質問が出ても、なかなか上手に答えていましたよ。
さらに、水族館のバックヤードも見学しました。バックヤードとは何をするところかを学生が説明すると、それにえらく反応しているお子さんもいました。色とりどりの小さな魚やタツノオトシゴに子どもたちは見入っていました。圧巻は大型水槽の裏側です。何人かずつに分かれて上まで登らせてもらいました。ちょうどエサやりタイムということで、学生が準備してくれた餌を投げ込むと「バシャ・バシャ・バシャ!!」とマダイやクロダイなどが水しぶきをあげて食べに来ます。これには親子ともども歓声が上がっていました。
一方、爽風丸は近くの桟橋で待っていてくれました。ライフジャケットを着け、安全上の注意を聞いてから乗船しました。因島キャンパスの沖から因島大橋の下をくぐって、いわゆる布刈(めかり)瀬戸の遊覧コースです。この日は天気も良く風も穏やかだったので、船の乗り心地と因島大橋の裏側そして布刈の風景を堪能しました。
参加者は、親子連れ12組35名、地域のスタッフ3名、プロジェクトMの学生スタッフ7名(卒業生1名含む)とじいじ隊長の46名、そして因島キャンパスのスタッフと学生を加えると70数名で大変盛況でした。参加した親子連れには因島キャンパスでの楽しく驚くような学び、また学芸員資格の取得を目指して実習中の学生の皆さんにとっては見学者との対面での説明の体験と、お互いに実りあるイベントだったと思います。因島の教職員スタッフ・学生の皆さん、関係者の皆さま、ありがとうございました。
参加者アンケートから一部抜粋しました。
子どもの感想 ・楽しかった(5件)
・餌やりが楽しかった(2件)
・魚のえさやりや学生さんの説明が分かりやすかった
・魚のことが知れてうれしい
・魚がデカかった
保護者の感想 ・2回目の参加ですが楽しかったです
・子どもが興味を持って見学していましたので、良かったです
・普段見れない水族館の裏側が見れて良かったです
・子ども達が思いのほか夢中になって説明を聞いていたので、新たな一面が発見でき、貴重な体験ができました
・学生の方の説明もわかりやすく良かったです
・船からの景色がよかった
また、アンケートには、今後も親子で参加できるいろいろな企画の希望も書かれていました。プロジェクトMとして、今後様々な企画を提案しようと思っています。以上、じいじ隊長からの報告でした。
学長から一言:プロジェクトMが大学近隣のお子さんや親御さんを因島キャンパスに招待して、本学のマリンバイオセンターについて様々な体験をしてもらう催しは、今やすっかり恒例行事になったようです。参加者の皆さんにとっては初めて経験することが多く、たいへん盛り上がったようで、きっと良い思い出になったことと思います。地域とともにある福山大学の面目躍如です。