【生物工学科】本学非常勤講師のラオス LAODI社の井上育三氏が福山市長に活動報告!
生物工学科の非常勤講師を務めるラオスLAODI社の井上育三先生が、本学での授業も兼ねて一時帰国中の先日、この機会に枝広直幹福山市長を表敬訪問してきました!このことについて、秦野琢之教授より報告が届きましたので、学長室ブログメンバーの吉崎が投稿します。
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こんにちは、松永駅前商店街を活性化する活動を続けている福山大学の「プロジェクトM」のじいじ隊長です。
本学生命工学部生物工学科の非常勤講師でもあり、「福山大学ラオス醸造研修所」の所在機関であるラム酒製造所「LAODI」社の井上育三氏(製造責任者)が、枝広直幹福山市長を表敬訪問し、ラオスでの活動を報告しました。その際、じいじ隊長たちも同行しましたので、今回はその報告です。
井上氏は地元松永の今津町出身です。今までにプロジェクトMの活動を通じて、「松永出身のおっちゃんがラオスでラム酒づくり」の物語を地域の人たちにしてきました。2017年に「福山大学ラオス醸造研修所」の看板が上がったこと、2019年に生物工学科の学生たちがラオスインターンシップを行ったことなどを紹介すると、地域の人たちはすごく興味を持ってくださっていました。
さらに、2020年にLAODIの商品「S-Brown」が国際的に権威ある酒類のコンテストInternational Wine and Spirits Competition(IWSC)でGold(金賞)を獲得し、これを知ったラオスの商務大臣が井上氏の功績をたたえて表彰状を授与したことや、2022年に国内のソーシャルプロダクツ・アワードを受賞したことなどを伝えると、地域の人たちは“我がこと”のように喜んで、「市長さんや中日ラオス大使をお呼びして福山大学で広く顕彰してほしいという」声が上がりました。しかし、コロナ禍で井上氏は長らく帰国できませんでしたし、そもそも井上氏は大げさなことが好きでない人なので、このことはプロジェクトMの中でのみの話題として盛り上がっていました。今回、やっと井上氏の一時帰国がかない、この機会に市長への表敬訪問をと水を向けると、快く引き受けて下さいました。
10月24日(月)午前11時、いよいよ市長にお会いしました。
自己紹介の後、枝広市長は矢継ぎ早に色々と質問されました。限られた時間内ということもあり、急いで質問されたのだと思いますが、市長の理解の速さと反応の鋭さに感心させられました。
「ラム酒ってどうやって作るの?」「S-Brown」を手にされた際「金賞って何点取ったの?」・・「95点です」・・「それはすごい」。授賞式の写真をお見せすると「ああこれが授賞式ね。大臣はどの人?」・・「この日は多忙で代理の人が・・」・・「なんだそうだったの。でもずいぶん多くの人が参列されたんですね」・・「ラオス以外にフランス、イギリスそして日本の大使などです」・・「それくらいラオスにとっては大きな出来事だったんですね」。「これが賞状ですか」・・「ラオス語で何が書いてあるのか全く分かりませんが IKUZO INOUE だけは読めます」「ほんとだ、ほんとだ。ところでなぜラオスなんですか?」・・「18年前のラオスは私が子供の頃の今津のようで、すごく気に入ったのです」・・「なるほど。福山出身の人がラオスなど海外で活躍されることは、市にとっても名誉なことですのでしっかり広めていきましょう。このお酒は市内ではどこで売ってるんですか?(笑)」。
「ところで福山大学や秦野先生は井上さんとどういう関係で?」・・「私はプロジェクトMの責任者もやっておりまして、今日は両方の絡みで一緒に参りました」・・「ああ松永の町おこしの活動ですね。聞いてますよ」。「で、LAODIとはどのような?」・・「彼がラム酒つくりを始めたころからアドバイザー的な関係です」・・「なるほど、なるほど」。「その後、LAODIの工場に「福山大学ラオス醸造研修所」の看板が掲げられ、学生さんを連れてラオス研修をするようになったのです」・・「学生の海外体験はいいですねえ、欧米でないところがいいですね」・・「コロナが少し下火になったので、今年は3年ぶりにラオス研修を実施しようと計画中です」・・「それはいい、ぜひ成功させて国際的な学生を育ててください。彼らの中から井上さんの後継者が育ったらいいですねえ」・・井上氏と私、思わず顔を見合わせて・・「そんなことにでもなったらすごいことですよ!」
わずか25分程度の面会でしたが、マシンガンのような質問攻めに、枝広市長がラオスのこと、井上氏とLAODIのラム酒のこと、福山大学とラオスとの交流にすごく興味を持って下さったのだと実感しました。お忙しい中、わざわざ会っていただき、市長に心から感謝です。
記念撮影の後、別れ際に井上氏が「市長、今度帰ってきたら一杯やりましょう。ラム酒のおいしい飲み方をお教えしますよ!」・・「おおそれはいい。期待してますよ」・・・・さすが物怖じしない井上氏!!恐れ入りました(笑)。
なお、中国新聞、読売新聞、山陽新聞の記者が取材に来ており、中国新聞と読売新聞には10月25日(火)に掲載されました。
学長から一言:本学の非常勤講師として、また「福山大学ラオス醸造研修所」の運営や学生の海外インターンシップの受入れなど、日頃から様々なお世話になっている井上育三先生による枝廣市長への表敬訪問は、和やかな雰囲気の中で大いに盛り上がったようです。今後とも福大や故郷の福山とラオスとの友好交流のために、一肌も二肌も脱いで頂きたいものです。