【国際交流】韓国でも初!福山平成大学と共に大学間交流協定を締結
先日のバングラデシュ・ノースサウス大学に続き、大学間では韓国初となる学術教育交流協定を締結しました(*)。今回の協定調印式は、福山大学の姉妹校である福山平成大学も加わり、3大学をインターネットで結んでの協定締結式となりました。その様子をご紹介します。(国際交流課 投稿)
*センター間交流協定として、2019年6月10日に本学グリーンサイエンス研究センターと大韓民国国立木浦大学校島嶼文化研究院が島嶼研究に関する学術教育交流協定を締結
釜山外国語大学の外観(ホームぺージより)
今回、交流協定を締結した釜山外国語大學校は韓国第2の都市である釜山の私立大学です。韓国政府「国際専門人材養成国策大学」に選定されるなど、高い評価を受けています。1981年に外国語教育機関としてスタートした同大学は、現在では学生数約1万人、専任教員300人超を擁し、文理両分野の①英日中学、②西洋語学、③東洋語学、④人文社会学、⑤商経学、⑥理工学、⑦教養連携の7学部34学科から構成されています。国外からの留学生の受け入れも積極的に進められており、コロナ前では54ヵ国から約1000人の留学生(うち日本人留学生は100人)が学んでいました。本学の学術分野と類似しており、最も近い優良留学先として、学術教育交流が期待されます。
さて、11月2日(水)に日韓両言語で行われたオンライン調印式には、釜山外国語大學校から張舜興総長、鄭明淑国際交流処長、平中ゆかり日本語融合学部 教授、金泰辰国際交流チーム長等が参加されました。本学からは大塚豊学長、伊丹利明副学長、Bisset Ian James国際センター副センター長等が参加し、福山平成大学からは冨士彰夫学長、吉留義史副学長、渡辺清美国際教育・研究推進委員会委員長、崔銀珠福祉学科准教授が参加しました。
式次第
釜山外国語大學校 張舜興総長ご挨拶
はじめに、釜山外国語大學校の総長から、日本には66の協定大学があるなかで、福山大学・福山平成大学は広島初の協定大学であり、この度の協定締結に大きな意義を感じている旨の歓迎の挨拶を頂きました。
福山大学 大塚学長挨拶
続いて、大塚学長からは、韓国語による梨泰院群衆事故に対するお見舞いと自己紹介の後、学部構成が類似した両大学間の教育・研究両面での交流促進への期待が述べられました。また、福山市の鞆の浦が江戸時代に朝鮮王朝から派遣された外交使節・朝鮮通信使ゆかりの地であることにも触れ、このような繋がりを大切にして交流深化に取り組んでいきたいとの抱負が述べられました。
協定締結式の様子
福山平成大学 冨士学長ご挨拶
そして、福山平成大学の冨士学長からは、福山平成大学のグローバル教育の一環としての韓国研修をさらに充実していくことに加え、共通の学術分野での教育・研究交流も活性化に繋がればとの期待が述べられました。
3大学の総長・学長挨拶に続き、3校間で協定書へのサイニングが行われました。
協定書へ調印中
3大学で協定を締結しました!
今回の協定締結式は、張舜興総長をはじめとしたご出席者の皆様のご尽力と、とりわけ本交流協定締結の実務において迅速で丁寧な対応で助けていただき、韓国語の司会も務められた国際交流チームの鄭容官様ならびに日本語の司会をされた国際交流チームの山本美咲様の円滑な進行により、大変和やかな雰囲気のなかで協定調印式を行うことができました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、オンライン形式を取らざるを得ませんでしたが、今後お互いを自由に行き来できる日が一日も早く到来することを願っております。釜山外国語大學校の学生・教職員の皆様方、福山大学に是非お越しください。この度の協定締結により、双方の関係が更に深まり、学術教育交流の推進が期待されます。
学長から一言:韓国に関しては初の大学間協定となった釜山外国語大学との協定調印式を滞りなく開催できたことを慶びたいと思います。梨泰院での大事故の直後でしたので開催が懸念されました。同大にとっても広島県所在の大学としては初となる協定締結と聞き、また姉妹校である福山平成大学と同時に協定を締結でき、喜びもひとしおです。雨森芳洲や朝鮮通信使の逸話に倣い、知の拠点である大学として日韓交流に寄与して行きたいものです。